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高妻山2363m山頂から高妻沢滑走:未体験ぞ~ンへようこそ [山スキー]

【山名】高妻山2363m
【山域】長野県 戸隠 (2.5万図高妻山) 
【コース】戸隠大橋~佐渡山のコル~コルから100m登り(トラバースで直接乙妻沢と氷沢川出合に滑り込む)北東斜面登り上げ~稜線~高妻山~夏道側に少し降り高妻沢に滑り込む~高妻沢氷沢川出合合流~佐渡山のコル~大橋
【山行実施日】2009年01月25日(日)
【メンバー】早川康浩、深沢雄一、篠崎純一、操 潤
【装備】
早川さん(AL)K2ヘルベント、ガルモント、TLT
深沢さんK2ヘルベント、ガルモント、TLT、
篠崎さん:(TM)アトミックシュガーダディー、スカルパ
操:K2 Pontoon、ガルモント、TLT
【天気】うす曇り
【行動時間】8時間20分
【累積標高差】約1734m(SUNNTO計測)
【水平移動距離】約18km(GPS計測)
【私的お勧め度】滑走快楽度★★★:景観★★★、登高難度:★★★★ 
【山行(参考)コースタイム】
6.30 大橋発
7.50 佐渡山下鞍部
9.00 乙妻北東斜面出合
12.35高妻山山頂
12.48 高妻山山頂発
13.40 氷沢川高妻沢出合
14.30 佐渡山下鞍部
14.55 大橋


この時期に行われている、ブナの会:三浦氏主催のパウダースキーミーティングが行われる長野県北信エリアに名だたる山スキーメンバーが集結する。昨年篠崎さんの紹介で参加させていただきいろいろな体験を出来た。今年は学会等の理由で同日は静岡市~岐阜市~長野県と一日でかなりの日程をこなしなんとか深夜1時に戸隠大橋にたどり着いた。駐車地にはすでにYASUHIRO先生が到着している。簡単な準備をして車中泊とする。雪こそ降っていないがこの日は寒くて氷点下7度。車の中も氷点下3度くらいだった。思わず厳冬期用のシュラフをとりだしてしまった。朝4時30分起床。お湯を沸かして水筒にレモンティーを詰める。パンとおにぎり+SOYJOYの朝食。今日はメンバーからしてハード系だからしっかり朝ごはんをとった。集合は6時。6時30分出発だから時間はあるが、YASUHIRO先生は6:30分待ったなしの出発だから万全の準備で・・・・噂によると三浦氏ブナの会パーティーも一緒だという。わくわくする。しかし結局三浦氏とは合流せず4名の混成メンバーとなった。

さて、いつものように緩斜面の林道を進む。佐渡山のコルに向けて登る。今日は気温が高く天候は少し山頂部のガス以外は良好な気配。篠崎先生から聞いた予定では乙妻山北東斜面の古典的コースだが、YASUHIRO先生+深沢名人の考えにしてはやや当たり前すぎやしませんか…?
まずは、佐渡山のコルから直接氷沢川へは滑り込まず、100mほど佐渡山に向けて登りここから、トラバースで乙妻沢出合まで下降するルートを選択。ドンピシャで渡渉点に下りた。この瞬間にさすが百戦錬磨の山スキーヤーであることをまず実感させら得た。完璧なルートどりであった。篠崎さんと顔を見合せて“すごい”しか言葉は出なかった。
ここからは、通常ルートで乙妻沢緩斜面帯を詰め上がって
。稜線を目指す。上部急斜面にかかると20cm下の弱層が至る所ですべり、登りにくいのと同時に、雪崩の危険にさらされていることをひしひしと感じる。ただし、もし雪崩れても埋められてしまうほど大きなものは出ないだろうか、足場を踏みこんで注意して登ることとする。どんどん先に行ってします二人を制止する抑止力はないに等しい・・・・
さて、稜線に何とか上がった。右に進めば乙妻山だ。山頂部は目と鼻の先。天候も十分持ってくれている。・・・・・ところが先行2名はなぜか左手雪稜に向かっている。?このときはまだ状況はつかめず乙妻山山頂は捨てて、どこか、いいラインの降り口を探しているのか?とおもっていた。しかし止まることのない先行2名はさらに傾斜の強くなった雪稜を果敢にスキーで詰め上がる。流石にクラスト面の稜線はスキー担ぎとするが、ここでどこまで??と聞くと山頂だよ。ここまで来て山頂踏まないことはありえない・・・とバッサリ。少し遅れてきたテレマーク篠崎さん。さすがに高妻山山頂部から高妻沢滑走は青ざめているが、もう引き返すこともできない状況である。さああきらめて滑落せぬよう飛び込むしかなさそうですね・・・・
秋に偵察に登った高妻山…さすがに山スキー向きではないなと感じたが、そんなことはお構いなしのスーパー山スキーヤー達・・・クラスト急斜面にまずは深沢名人が飛び込む。スラフは走るがそんなに大きく斜面は割れない。意外に安定している。あとは続いて一人ずつ飛び込むしかなさそうだ・・・飛び込んでみたら意外と安定している。クラスト面がバリバリ割れるが、その少し下の傾斜が緩んだところでは適度な浅いパウダー。ターンのきっかけもつかみやすい。適度に間隔を開けて(一応)監視をしあいながら?それぞれが落ちてゆく。徐々に谷が狭まり、ところどころで岩も出てくる。(僕、喉のようなところで思いっ切りコケましたけど)。一部滝が出ておりこの先の通過が不安になるが、強力2名はどんどん下ってゆく。さあ、雪面がガチガチに硬くなりおまけにデブリが凍ったものだから足にきてしょうがない。何度か立ち止まったが先行2名は立ち止まること知らないのか姿は見えない。それでもきっちりシュプールが繋がっており、迷った気配さえ感じられず繋がっている。かなりきわどい へつりもあったがかろうじて雪は繋がっている。何度かへつりを超えるとやがて視界が開け氷沢川出合にたどり着いた・・・・ほっと一息つけた瞬間であった。ここで、三浦隊も帰路で合流し賑やかな大パーティーとなってシール歩行となった。(自分は最後のデブリの沢のへつりで足がガクガクになっていて“もう少し休ませて!!”ともいえず我慢のシール歩行となっていたのです)最後の林道滑走の際も、あ~~休みたいよ~~と心の中で叫んでいた懲りない人なのでした。

総括:H&Fパーティーについて。今回の山行はラッセルは大したことはありませんでしたが、つぼ足も含めて、登りにかなり負荷のかかる行程を進んだあと、滑走はスムーズかつ大胆。ルート取りに至っても緻密かつ大胆さすが経験値が違うなといった印象でした。まねはできませんが勉強になりました。

まずは山頂直下標高差300m程の大斜面での動画をどうぞ






P1250049.jpg
20cm下の弱層に注意しながらできるだけ直登ルートをとる・・・・






















P1250043.jpg
標高を上げると大展望が広がる。意外に天気は回復してきているぞ!うす曇りで気温は上がらず-10度。これは雪崩の危険は少ないか!











イっちゃうふたり!!
P1250061.jpg

なぜか雪稜コースに行ってしまう、イケイケな2名。置いていかないで~~とついて行くしかない状況・・・・山頂直下滑走もかなりの傾斜でした。














P1250090.jpg

高妻沢は峡谷でした。突っ込む人はそんなにはいないでしょうね・・・・逃げ場はない、危険な香り。雪が締まっている時のみ限定。写真はまだ広いほうでゴルジュ帯の側面をへつる感じでの通過も何箇所か・・・・



















かっこいい写真追加!スプレーをまきあげる早川氏



P1250085.jpg

















高妻山頂上からピークスキー:早川氏


P1250067.jpg




















雪稜登高


P1250060.jpg



















ほっと一息・・・


P1250092.jpg















今回のコース地図



20090125高妻山地図2.jpg




















累積標高差は1700m

20090125高妻山標高2.jpg




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コメント 3

ノジリ

ハードスケジュールの中、すごいところまで行ってらっしゃるんですね!!
動画の標高差300mの斜面というのは、上から見たらどんな景色なんでしょうか・・・。想像しただけでブルッときます!



by ノジリ (2009-01-26 22:02) 

管理人

ノジリ様こんばんは。好きなことはどんなに忙しくてもできちゃうもんです。好きな趣味があるってのはすごいことだと自分でも思います。普通の趣味じゃあここまで燃えることはできませんが・・・・
by 管理人 (2009-01-27 23:42) 

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