季節を感じるということ [日常]
夢一つ絶つか追ふかと座禅草
・・・春の季語としてザゼンソウがあります。
ザゼンソウは山に行くと、この季節、時々みかける、摩訶不思議な花・・水芭蕉に良く似た形の、仏炎包が暗紫色のこの植物はやはり雪解け後の湿地に、水芭蕉より少し早く咲く。地表際に開いた包の中に、黄色又は赤褐色の丸い花をつける様子は別名をダルマソウとも言う様に、まさに座禅僧を思わせる容姿なのです。さて、4月も中盤に差し掛かった。この季節、春から初夏へ・・・と言いたいところではあるが、季節感なんてあったものではなく、暖かい・・・を通り越して、・・・・あっちィ~よ!!ともいうくらい、昨今の高温化は著しい。山の雪はどんどん溶けてゆき、もう残雪期を通り越してGWの状態へと向かっているのではなかろうかと冷や冷やものであります。
最近の情勢を別の季語を用いて言うならば、
スギ花粉からヒノキ花粉へとなるのであろうか。これが平成:4月の季語かもしれません!!
ここで一句・・・スギの香にむせび泣きぬれ、我が残されたヒノキ(いのち)尊し・・・意味は不明です。好きに想像してください。
“スギ花粉のにおいに敏感すぎる私は、毎日この香に痛めつけられ、むせび泣いております。さらにヒノキに追い打ちをかけられ、もう息も絶え絶えです。こんな自分にも五分の魂があるのですよ・・”
なんのこっちゃ・・?!?!ですね、まったく・・・・
まあ、どうでもよいことなのですが季節感を感じるには敏感な五感が必要です。
目で見て感じ、時に目を閉じて耳で感じ、匂いで感じ、時には口に含んで味わい、そして目をつむって触って感じる。
五感で官能することが季節を楽しむポイントですが、逆にこの五感が強すぎると並大抵の景色やモノでは満足できなくなる・・・ことはないでしょうか??
話をあまり逸らさないように、ここは、こらえて・・・・・
山に登って様々な経験をするという行為もこの五感を強く刺激する行為でもありますね・・とまとめておきましょう。
懲りない先生お久しぶりです。篠崎です。僕はこの1ヶ月ほど幸いスギ花粉の被害は受けてないですが、とっても季節感の無い日々を過ごしてます。今日飛行機から桜が見えて、日本は良い国だなあと思いました。
僕のここのところの食事はインスタント製品が大部分で、毎日の運動もあり多少痩せました。次日本に帰国するときは梅雨の季節だと思うと複雑です。それではまた。
by 篠崎 純一 (2009-04-12 19:08)