SSブログ

ソロの北鎌・・・それなりの試練 [山行]

約4年振りだろうか。前回は、クライマーさんと一緒だったのでそれなりに心強かった。しかし雨ガスで,独標からの美しい槍の穂先は全く見ずに通過であった。。。今回は絶好の天候が約束され、僕にとって実質2日間の休み。前日、金曜日夜、突然”キタカマ行き”を思いついたのだが・・・・・天幕装備は倉庫の中。土曜日夜引っ張り出して最小限の装備とした。登攀具はシュリンゲ2本とカラビナのみで臨む。さて吉と出るか凶と出るか。

9月20日深夜2時、ぎりぎりまで行くかやめるか迷って出発。新穂高着5:30、平湯バスターミナル行きバス6:20始発乗車。上高地行バス7:00乗換。7:30上高地。登山届とトイレを済ませ出発7:40。2時間10分で横尾通過。槍沢ロッジ3時間30分で通過、ココまでトイレ以外ノンストップ。。水俣乗越3時間50分。乗越稜線まで55分で上がるきつい・・・。クライムダウン・・・急傾斜のザレで結構緊張する。ストックがあると便利。北鎌沢出会いまで結構時間がかかった(1時間30分くらい)。ココで上まで上がるのが今回の目的。かなり根性を入れる。大半は出合いでテン泊が大半だが根性の見せ所・・・・(翌日は出発が遅れて結局翌日登ってきた組とほとんど同じスタートライン・・どころか恐らく往年のクライマーOB・OGパーティーに抜かれちゃった・・・単独中年の弱みか・・ルーファイ冴えず、行ったり来たり登ったり降りたり・・・体力も持たん)コルまで2時間・・・すでに天幕2張りで満タン。さらに上がるがテントスペースはどこもいっぱい。なんとか3つ上のコルでスペースを分けてもらう。ここまで上高地から1日できたというと驚いていた!!とにかくテントで爆睡。前日寝ていないよ・・・ココまででもう限界・・これ以上上に上がれと言われたら・・・キレていたかもしれない・・・気さくな隣のテントの方がヨレヨレの僕を見てテン張りを手伝ってくれた・・・キタカマ連盟は優しいな~~

ココまで前半終了・・・・困難点は水俣乗越からの下降位か。あとは北鎌沢は2100mまでは比較的十分に水は出ているが、通常は一番下の1950m付近右俣・左俣分岐の沢で汲むのが無難です。最高点では2200mでわずかに滴る水はあるが上がキジ場なんでちょっと嫌ですね・・・

後半戦はまたあとで・・・でも動画は先に見せちゃおう!!ルートミスで独標直登ラインに入ってしまい進退きわまり、結構危険なクライムダウンがありましたが・・・・シュリンゲ2本つないクライムダウン・・・1本残置してしまったのはお許しください・・人工ルートのようでした・・・やはりハーネスと補助ザイルは最低必要でした・・・・

ちなみに2日目は朝5:30出発。途中でかなりのルートミスで1時間はロスタイムあり。槍本峰着12:40スムースに行けば6時間。体力のある人は5時間台でコルから槍の穂先まで到達できそうです。

巻きは実際には怖くない。この後に続くザレばの巻き道の方が怖い場所多数・・・

いわゆる巻きの核心よりもこの後の巻き道ファインディングの方が難しかった。天気が良すぎて砂が善く乾いてしまう・・・比較的稜線通しに岩稜を超えた方が安全な場所が多い。巻き道は、ほぼ千丈沢側を巻くのが正解です。天上沢側は危険です。

黒部源流の山並みがおおらかに広がっていた。

チムニールート:上部と下部があり下部は右を巻くが可能な人はクリアーしましょう。僕は巻きましたが・・・動画の上部チムニーは左クラックに入らず右のスタンスを足がかりに壁を登ろう。

独標から槍本峰

穂先から北鎌尾根・・・・このシルエットがすべての困難を快楽に変えてくれる。美しくも毒牙を持った女性に魅了されるかの如く・・・・・決して槍本峰は男性的ではないと僕は思う・・・・

この角度は・・・雄々しい男性的槍

きたかま縦.jpg

P9210065sexy.jpg

こうやってみると・・・極めてsexyな女性の槍・・・・・と思いませんか

kitakama yoko.jpg


nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 4

篠崎 純一

懲りない先生こんにちは。篠崎です。何かと忙しくて更に肩も痛いのに、たくさんの動画を撮る余裕があるのが不思議です。また2日目の記録も楽しみにします。それではまた。
by 篠崎 純一 (2009-09-22 12:35) 

みれ

junさん、やりましたね!kitakama!!
おめでとうございます~
こっちからもあっちからも、やっぱ槍はカッコエエです。
実は私も同じ事を考えておりまして、先日DVDで復習したばかりでした。
そんでjunさんが行かれたのでびっくりしました!
同じような事を考えていたみたいやで~(笑)
携帯、戻ってくるといいですね。奇跡が起こるかも・・
by みれ (2009-09-22 18:13) 

管理人

篠崎先生・・・やはりキタカマは一人よりは二人でしょうね・・・途中でルーファイに迷った時にかなり焦燥に駆られました。でもそれが北鎌なんでしょうね・・・無事に降りればそれで善しでしょうか。肩は強制的に使う方がよくなる気がしてきました・・・・・もう一度トライしてもいいかな・・理想は高瀬ダムからワンウェイでの登りが一番効率的ですが車では難しいですね。
by 管理人 (2009-09-22 19:29) 

管理人

みれさんこんばんは!!剣はどうでしたか??僕の立ち入れない領域を行く人たちがうらやましいです。。。キタカマは独特な槍の形がビューティフルです。男性的でもありどこか優美でとげのある美しい女性にも思えます。美しいものに誰もが引かれます。それがキタカマでしょうか。ここは、経験のある往年のクライマーが強いかもしれません。または、強靭な脚力のある若者はどんどん上り詰める・・といったスタイルがいいようです。僕の様な経験不足、体力中途半端が一番つらいルートなのでしょう・・・みれさんも是非!!個人的には前回たどった、千天出合いからグランドアップ1泊2日が美しいと思います。アプローチさえクリアーできればですが・・・
by 管理人 (2009-09-22 19:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。