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良識と分別のあるはずの懲りない人たち・・ [山スキー]

さてさて、今年は山行に関しては自重に自重を重ね・・・と誓ったはずなのに、なぜか昨日の本年初頭の山行ではいきなり豪快谷パウダー滑降から始まってしまった・・・これっじゃあ自重じゃなくて自嘲だよと思ってしまう。

集合したメンバーが善いのか悪いのか?このメンバーだから、最初からこうなることは判っちゃいたのですが。

 少し前までは新雪・降雪中・・・このようなコンディションでの谷筋滑降はご法度です。当然雪崩の危険性大ですから。昨日の状況は登路の尾根では、風の当たる尾根筋の方がクラスト面に新雪が30-50cm乗っかった感じで、ところどころずれる場面があったが、むしろ沢状斜面の方がしっかり雪が圧着しおり、ジャンプテストでも雪が切れることはなかった。尾根滑走を選んだとしても、稜線は最峡部1mのところもある視界の無い中での滑走はむしろ谷よりも危険・・・・

上部斜面は極めて安定した雪質だった。滑走感も申し分ない。ワンピッチずつ切って相互を確認しながらどんどん落ちてゆく。自由落下運動というより、大きく翼を広げて優雅に華麗に(加齢じゃないよ)グライドする気分。

核心部ゴルジュ付近は有効視界は10m以下。Ho~Ho~声だけでお互いの距離と無事を確認しながら一気に危険地帯突破。決して転倒して途中で沈殿したりする余裕は無い。絶対こけないことも条件になる。登りでも先頭はFreeの状態で、セカンド以降はもし落ちたら絶対助けに行く?(ホンマかいな)覚悟で雪屁稜線突破の場面もあった。しかしこれらの成功(博打みたいな山行やな・・)には皆が共通の装備や精神力、さらに過去の彼らの経験・・・などなどを共有できていたことがあったのが要因だ。ひとりでも躊躇したり、遅れたり、すれば危険時間はどんどん増える。さらにスキー装備もたとえば細板だったら、ツリーホール踏み抜き、深雪での転倒を免れない状況もあった。したがって、ある程度のリスク軽減には相互の絶対的な信頼は必要である。(でもやはり博打っぽい面は多々あり)。

まあ何度もすることではないが(?)。

この時期の雪の質はドライパウダーを期待してしまうが昨日は少し湿った雪であった。キット北海道なら・・・極上の粉なのだろうな・・・

雪の酷道?156号線荘川通過・・・・・

4名交代で6時間の忍耐のラッセル。それぞれがトップと入れ替わったすきに腰を下ろすことなく補給をしつつノンストップの行動は厳冬期での必要な補給法。今日の状況で2人ラッセルだったらかなりきつかったろう。Super FAT4連装でのラッセルの最後尾では高速道路ができていた・・・

名人はどんな状況でもくねくねとテールを振ってグライドしてゆく。

☆さん・・・ストックのさばきがなぜかセクシー・・・・あのストックワークで何人もの〇〇〇を・・・・

チョモランマンさん・・・・PON君2010限定モデルを買った甲斐があった~~と感涙。

相変わらず、どうしようもない解説(岐阜弁丸出しもあり)。良識のある皆様を呼び捨てにしちゃってすみません・・許してくださいね。動画はただ動いてるだけじゃ面白くない・・・過剰なまでのナレーションが臨場感を高めるのだと信じる僕。


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チョモランマン

懲りない先生のブログ復活とっても嬉しく思います。早速僕のHPからリンクしておきました。
自ら課した禁断の封印を解いて、これからもどんどん素敵なレポート動画をUPして下さい。
それではまた。
by チョモランマン (2010-01-04 17:08) 

懲りない人

こんばんはチョモランマン先生。危険な白い粉に触れてしまった感の強いシッタカ谷でした。
危険を感じながらも的確な状況判断の同行の皆さんを見ていると心強く感じました。改めてありがとうございました。

飛騨はきっと明日からも冬型かと思います。大きな寒気がやってきていますね。

白い粉の誘い・・・・今後もあるのでしょうか?
ダメ!絶対!!
by 懲りない人 (2010-01-04 18:24) 

ウッチー

復活早々、激しい冬山の映像

ありがとうございます。

遅ればせながら、「あけましておめでとうございます。」
by ウッチー (2010-01-04 23:38) 

管理人

うっち~さん。あけましておめでとうございます。

激しい冬山・・・・ある意味テレビで連日報道されている遭難騒ぎと紙一重なのかもしれません・・・

やはりブログ更新は封印しておいた方がいいような気がしてきました・・・
by 管理人 (2010-01-05 05:01) 

瑞幸会

明けましておめでとうございます。
なかなか復活していないので心配でした。
篠崎先生のHPから先生のブログへ・・・・
相変わらず過激ですね。
肩のほうは大丈夫ですか、自分はこのところ少し痛みますが、まあ何とか・・・
せっかくNAXO(いまさらですが)を付けて板を新調したのですが、豪雪の情報にかなり日よっています。
医師会の先生が私の感化か昨年山スキーを始めました。準指導員を持っている方ですが、巻機山で大苦戦したそうです。
何とか今年はパウダーを食べたいです。お気をつけて  篠田
by 瑞幸会 (2010-01-05 10:29) 

管理人

篠田先生あけましておめでとうございます。本年はきっとどこかでお会いできると思っています。

HP,ブログはまだ完全解禁じゃありませんが山スキーをしてしまうとその箍が外れてしまってついついといった感じです。。。肩は冷えると痛いです。筋力は確実に落ちてしまってますが、脚力はそこそこといった感じです。実は手術はしましたが腱は上手く接合しませんでした・・・

岐阜県では巻機山のような完全オープンバーンは少ないですから、どうしても樹林や谷筋滑降に場所を求めてしまいます。
今まさにパウダー真っ盛りです。今週は厳しい寒波が来そうですから、森林限界上は苦しいですが乗鞍周辺は取り付き点ですでに1500mほどありますから、標高も高くきっと素晴らしい雪に出会えます。四つ岳山頂直下の樹林帯でも間隔は広く、十分楽しめます。ぜひお越しください。平湯温泉スキー場でも練習できますし平湯温泉も楽しみの一つです。
by 管理人 (2010-01-05 11:16) 

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