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2010.2.14(日)栂池~天狗原~唐松沢~フスブリ山~風吹山~横前倉山~来馬温泉 [山スキー]

2010.2.14(日)栂池~天狗原~唐松沢~フスブリ山1944.3m~風吹岳1888m~横前倉山1907m~来馬温泉のクラシックツアーを実施しました。シーハイルルートとして横前倉山北東面を紹介されておりましたが、噂にたがわず素晴らしい大斜面で、かつ、急。滑りごたえのあるフィナーレのルートでした。ただし雪の状態では雪崩に要注意な斜度です。今回は、ゴンドラの始発時刻間違い、時間配分、ルート選択など最後は林道ヘッドライト滑走となってしまい、かなり時間的にはタイトでしたがコースとしては飛騨・奥美濃にはない長大・広大・ロング・急・シルキーパウダー…何でもありの最上級ルートでした。

【山域】後立山

【場所】栂池~フスブリ山~風吹岳~横前倉山~来馬温泉

【日時】2010214(日)

【コース】栂池~フスブリ山~風吹岳~横前倉山~来馬温泉

【メンバー】操 Mさんの2

【装備】操:K2 Pontoon、ガルモント、TLT Comfort

    Mさん:K2 GOTBACK、ガルモント、TLT Speed

【天気】晴れ~うす曇り

【累積標高差】1400-1500

【水平移動距離】17-18

【行動時間】約9時間30

 

  • 09:00 ゴンドラ乗車(関東のハイジさんだるふぉさんかっきーさん、もう一人の方・・4名に出会う)
  • 09:15 栂の森出発
  • 11:17 天狗原~滑走開始
  • 12:16 唐松沢1750m登り返し地点
  • 13.25 フスブリ山1944.3m山頂
  • 13:54 風吹山荘通過
  • 14:15 風吹岳1888m
  • 15:23 横前倉山1907m
  • 16:40 横前倉山北:滑走開始
  • 17:18 登山道狭路尾根通過(クエセ沢~石楠花沢間の細尾根)
  • 17:54 林道登り返し地点 日没サンセット! ヘッドライト歩行
  • 18:30 来馬温泉上部林道ショートカット斜面暗闇滑走 通過
  • 19:20 来馬温泉上部除雪終了点駐車地点着

2010.2.14横前倉山 013.jpg

上部ロープウェイの運休は甘かった・・・天狗原まではスタンダードに・・・同行Mさん体調不良勃発。進むか戻るか・・・・

2010.2.14横前倉山 015.jpg

なんとか風の強い、天狗原から唐松沢源頭に向けて滑りこみ風をやり過ごす。エスケープは山の神ルートか北野ルートしかない・・・どうしますか行きますか・・・Mさん

2010.2.14横前倉山 019.jpg

気分良く唐松沢1750m付近まで滑りこんでここでシールでフスブリ山へ登り返し。風もなく穏やかで暑くなってきた。しかし雪は最上級のシルキーパウダー・・・・極楽

2010.2.14横前倉山 027.jpg

フスブリ山1944.3mは広大な平原・・・白馬乗鞍が大きい。風はないがややガスが多くなり始める。午後は西から低気圧接近の予報。

2010.2.14横前倉山 033.jpg

フスブリ山から緩斜面を風吹天狗原~風吹山荘に向けてクロスカントリー。この後なぜかリングワンダリングして30分のロス。こういうロスが後々効いてくるのです・・・・ガスったらかなり厳しいエリア。有視界飛行は限度があるので我々は万が一に備えてGPS2台体制。携帯不可エリア(たぶん)のため無線は必携。

2010.2.14横前倉山 039.jpg

風吹岳山頂は何もなし・・・・名前はロマンティックだけど・・・・下部の大池のほうがきっとハイライトな場所なんだろう。

2010.2.14横前倉山 037.jpg

すぐ正面に横前倉山が見える。地図では真北の稜線が最短距離。約30m下って、直線ではほんの50m位・・・・目の前に見えている・・・・

でも、ここの稜線は急傾斜の崖らしき状態。最初は無理やり突破を考えスキーを担いだが、思い直して、安易にショートカットはたぶんはまる・・・・・鉄則通り、時間がかかっても安全策を選択。結果的に最高の判断だった・・・・

周辺は藪が厳しくとても通過できない。ルート選択に難渋し、行ったり来たり・・・結局、最初に通過した大池方向へいったん下り、少敷池を横断し、鞍部めがけて、登り返してなんとか横前倉山へ・・・・ここでかなり時間浪費。Mさんもさらに体力低下。生きて帰るなら僕は鬼にもなります…歩かんと日没サンセットビバークだぜ!!死にたいか、帰りたいか選択して!!

Mさんはもうほとんど限界?黙ってしまって声も出なくなりました。僕はまだ動き続けられるので背負ってでも帰りますよ…(きっぱり)

ここからは静止画はほとんどなし。ヘルメットカメラで意味不明な動画のみ・・・・・見たい人は一番下へ・・・↓

2010.2.14横前倉山 055.jpg

横前倉北東大斜面はうわさ通りの超A級滑走が堪能できた。僕だけは・・?Mさんはたぶん泣きの試練だけだったか・・・これを乗り越えて山岳スキーの世界へ…でしょうね。かなり暗くなり登山道狭路尾根になんとか合流。おそらく行きに車デポをデポする際にすれ違った、福井ナンバーの2名が来馬温泉側から登っており、このトレースに助けられた・・・トレースが無かったら、この薄暮の時間帯のルーファイは困難・・・遭難に限りなく近づいていたと思う。ここの地形はわかりつらい・・・この福井の方には感謝です・・・・変な感謝しとる場合ではないけど・・・・汗

2010.2.14横前倉山 059ヘッデン.jpg

なんとか林道に合流し途中シールの登り返しはヘッデン走行。Mさん声も出ず体力はほぼ限界か・・・しかし絶対生きて(生かして??)連れて帰るよ・・・

2010.2.14横前倉山 063.jpg

なんとか駐車地点着7:30

この後、温泉を探して、右往左往。白馬まで来て,お風呂の前に、あいている店で腹ごしらえ。白馬飯店でエビチャーハンとチンジャオロースウ、五目揚げそばでささやかな生還記念。この後、栂池にデポ車回収。ぎりぎりのタイミングで栂の湯があいていて温泉ゲット・・・

当然帰宅は仕事開始直前3時間前・・・・善いのか悪いのかMさんには極限のスキーツアーを味わわせてしまい申し訳ありませんでした。またさらに一皮むけて強い山岳スキーヤーを目指してください。

全体のルートグレードとしては中級以上ならワンウェイ日帰り可能です。距離感もそんなには長くなく最後の林道が結構長いかといった感じです。斜度はおおむね緩斜面。横前倉上部のみ40度超。クラストなら厳しいでしょうが、今回は安定した雪質で雪崩のほとんど出ない、超快適パウダーでした。かなり高速ターンができる、大満足の滑りでした。

 

後半横前倉山からの滑走の9分間の長い動画・・・・・見ても参考になりませんが・・・・興味のある方のみどうぞ。

ルート地図(GPS軌跡)はこちら・・・http://korinaiojin.blog.so-net.ne.jp/2010-02-17


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かっきー

栂池ではお初でした、御噂はかねがねお聞きしております。
あの日ヘッデン下山だったのですね。
なかなか楽しそうなコースですね、今度頑張って行ってみます。
それではまたどこかで。
by かっきー (2010-02-19 17:24) 

みれ

あ・・・・あの日のヘッデン下山は超初心者の私がいたからなのです。
もうご存知だとは思うので今さら言い訳言うのも何ですが。
穴があったら入りたい(^_^;)
あれからゲレンデで特訓しています。
今日も行ってきました、しかし・・・だからどうなんって感じ。
しばらく表歩かれん、当分は大人しくしときます(^^ゞ
by みれ (2010-02-19 19:22) 

NO NAME

かっきーさん。栂池ではどうもでした。横前倉はよいコースです。朝一ゴンドラのほうが良いようです。やや時間的にタイトになりましたが危機感はそんなになかった感じです。またどこかで!!
by NO NAME (2010-02-20 13:53) 

管理人

みれさん・・最初はそんなものですよ・・僕が岩に行ったらきっと固まって動けなくなりますので分野が違うとしょうがないです。僕も少し岩トレ教えて下さい・・・
by 管理人 (2010-02-20 13:54) 

Hardscape and Softscape

Blending Hardscape and Softscape – HARDSCAPE and softscape very influential towards the look of the garden as a whole. Election or inappropriate mix of guaranteed garden look less good. Hardscape and softscape elections then have to be aligned. How to blend hardscape and softscape? (Read more- Hardscape Garden Design)
by Hardscape and Softscape (2018-02-18 12:25) 

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