白山東面台地 間名古谷(まなこだに)経由東面台地周回 [山スキー]
【山行実施日】2010.4.18(日)
単独でどこまでできるか。久しぶりに気迫とど根性で己に打ち勝った山行だった。前日に深夜に淡々と国道156を走る名古屋金沢荘川桜:ネイチャーマラソン(250km)を走るランナーに並走しエールを送り僕も気力を猛チャージ・・・明日は高気圧デイ・・絶対登りきる気合をもらった。このランナーたちがいなかったら、ひょっとしたら途中挫折もあったのかもしれない。
朝2番手?で出発。荒れ放題の学級崩壊林道のスノーブリッジ、側面雪崩、落石、巨大倒木を避けながらMTBで進む。3台がデポ・・・私のルートは間名古なのですかさず同じ場所にデポしてあとは足で稼ぐ。帰りは野となれ山となれ・・・
真っ暗な間名古谷へ侵入。一回林道を外しルートミスしたが復帰し、進む。雪が多く林道も低いため林道のルートが分かりにくいが概ねまっすぐ進めばよい。
最終堰堤から別れ、最後に橋で林道は右へ曲がる。右岸を進み、登れそうな尾根を見極め取りついたが・・・登ると崖だった!右へトラバース、今度は上部から雪崩の通った跡。急傾斜だが今なら大丈夫。つぼ足で食らいつく。最後は60度のクレバス付き斜面をうまくかわしなだらかな尾根へ。あとは1800-2000m付近を左に白山本峰を見ながらスノーハイク! 一旦登って少し下り広大なカール上地形を大きく巻く。そいて鞍部へ・・・稜線はやや厳しいリッジ。風も出てきて無理はできない。50m下って基部を巻く。適当なところで稜線に抜けた。北弥陀ヶ原・・・さえぎる物のない広大な大雪原。風も半端じゃないが、雪面はハードクラスト。ここで緊張のあまり大キジ・・・便袋を飛ばされないように・・・ボットン!便は回収ザックへ。これで今日の運はついたぜ!さあ進もう。
ところが意外にアップダウンあり。アイゼンをきしませ進む。稜線に抜けたり降りたり・・・夏道を外したらいきなり崖・・・もう一度戻って50m下降。雪原を横断するように大汝ヶ峰の基部方向へ。ここからがカチカチアイスで緊張。脹脛が攣りだした・・・ゆっくり深呼吸をしながら根性を入れる。一歩一歩進むのみ。今戻っても条件は同じならば、進むのが安全。翠ヶ池付近を横断し最後の山頂への氷の斜面約35度。滑ったらきっと生きては帰られない、ハードアイス。アイゼンに全神経を集中。一歩一歩、刃を食いこます。攣りそうな足にアミノ酸が循環することを祈るのみ。そして山頂に抜けた。平瀬から11時間以上がたっていた・・・時間がこんなにも過ぎているとは思わなかった。でもとりあえず山頂記念ショット。
さあ、太陽が隠れつつある天候・・さっさと降りよう。・・・・続く
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学会の演題提出もなんとか終わったので、白山の続きを・・・・・・
さて、困難の末にたどり着いた2702M御前峰山頂。周囲は人っ子一人無く、数名のアイゼンの歯の跡だけが、雪面に残されていた。さすがに2時にもなると高所では日が陰り寒い。とにかく風が冷たく真冬の気象。適当に記念写真を撮り証拠とし、そそくさと降りる。今日は登攀に全力を傾けたため、山頂ピークスキーにはそんなに拘っていない。白山山頂からは何度も滑っているし。アイゼンで安全地帯までクライムダウンし岩棚でスキーに切り替えた。少しスキーで雪面を切ってみると、アイゼンよりしっかり食い込み先ほどよりが全安心感がある。やはり腐っても山スキー・・・下手なアイゼン歩行よりも下りに関しては安心感が高い。何も考えずに滑りこみ、モナカ雪の状況を確かめながら、ゆっくりとターンを切る。さすがに今日は疲労の色が濃くガッツリした滑走はできない。怪我の無いよう安全滑走を心がける。転法輪谷上部でトラバースに入り台地上へ。その時かなり下から一人のスキー登攀者がやってきた。僕より遅くにここに来るとは彼もなかなか、しぶといヤマやだ・・・少し声をかけ別れる。さてあとは先行シュプールをかわしながらターンを描き降りてゆく。モナカで疲れるが、これも山スキー。ときどき思いっきりひっかかり、コントロール不能になりかけながらもガンバで降りる。徐々にザラメ状になり少しは楽させてもらう。台地下部はそれこそ春のざらめ雪で気持ち良い。
登りの11時間越えがうそのように1時間半弱で末端のガレに到着し、東面台地を後にする。ここからもまだまだ歩きの試練。雪はあるがそんないは滑らないしすぐに登りになったり切れたり・・・すかさずザックにスキーをつけてあとはただひたすら・・・・歩き。深夜に潜り込んだ間名子谷を通過して感慨にふける。少し歩いてMTBを回収し、あとはガレを避けデブリを登り時には豪快にMTBライド!
疲れたが執念んでつかんだ山頂の光景に満足してゲートを越えた・・・・・
MTBライド楽しそうですね!
倒木の枝を踏まないようにしているところはさすがです。
足止めくったら命にかかわりますもんね。
by ウッチー (2010-05-05 13:58)
こういう場所で使ってやればMTBも喜ぶかな・・・といいった環境です。スキーブールはいて自転車漕ぐのはある種変態です・・・・
by 管理人 (2010-05-11 09:17)