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この時期に継子岳シュートを滑るのはドMでしょうか?? 御嶽山継子岳2858m 北北西シュート滑走 [山スキー]

【山名】御嶽山 継子岳2858m
【山域】長野県/岐阜県 御嶽山 
【コース】チャオ御嶽スノーリゾート駐車場発~シール歩行にてゲレンデトップ~2400m森林限界~継子岳北北西シュート左尾根~継子岳山頂~ルンゼ状のシュート滑走~ゲレンデトップ~駐車場
【山行実施日】2009年03月08日(日)
【メンバー】操  潤(単独)
【装備】BD HAVOC173cm、ガルモントメガライド、ディアミール、アイスバイル、ヘルメット等ルンゼ滑走装備
【天気】曇り~晴れ
【行動時間】5時間15分
【累積標高差】約1170m(SUNNTO計測)
【水平移動距離】約10km(GPS計測)
【私的お勧め度】滑走快楽度★★☆:景観★★★、登高難度:★★★
【山行(参考)コースタイム】
09:55 駐車地発
11:10 ゲレンデトップ 
11:41 2400m森林限界
12:44 ノド通過
13:23 継子岳山頂
13:50 滑走開始
14:30 2400m森林限界下
15:00 ゲレンデ
15:10 駐車場

前日土曜日の段階では山に行く予定はなかった。DVDでさるアルピニストのヒマラヤ挑戦記録を見てしまった。もくもくと挑戦心が沸き立ってしまった・・・しかし明日の天候は思わしくない。どこへ行こうか?奥美濃はもう賞味期限切れか?白川郷は飽きてしまった・・・・信州遠征はまだ早い。そうか~~乗鞍もちょっとマンネリだし・・・そうだ、久々に御嶽バリエーションでもやってみよう・・・・と突然思いついて朝5時自宅出発。(いつもの自分のパターンからはあり得ないほど遅い)
目指す御嶽はまだこの時期は氷の斜面が予想される。なめてかかると滑落だ。時間に余裕を持って昼ごろは晴れてくる予報だからちょうどいい。現地着9時。トイレやら何やらで出発は9時40分かなりゆっくり目・・・・ゲレンデはもちろんシール歩行。ここはしっかりワークアウトだ。ゲレンデトップ2200mには約1時間15分かかった。ここから樹林はおおむね広い緩斜面帯をゆくが強烈なモナカで下山はかなり思いやられるだろう。
標高2400mで樹林を抜けここから森林限界。いきなり眼前にこれから滑るシュートが一直線に落ち込んでゆく。ここでのスリップは命取り。早めにクトーをつけるが、2600m付近は40度のクラスト斜面のため、食い込みの良いペツルアイゼンを持ってきてよかった。すかさずアイゼンに変更。アイスバイルまでは必要なかったが、急傾斜の岩混じりの尾根を直登する。
どんどんつめてゆこう。斜度は相変わらず40度くらいか、気の抜けない状況が続く。標高2600m付近はノド状になっており、その前後は比較的広い急斜面。滑走時の雪質をチェックするため、尾根上からシュート内に降り直登とした。比較的雪は柔らかいが、モナカでバリバリ・・・下りが思いやられる。
山頂直下は完全に氷化斜面。ミックス斜面はアルミアイゼンでは厳しかっただろう。思ったよりも早く山頂に到着13時20分。今日は出発時間が遅く、山頂は最初からターゲットに入れていなかったのだが、何とか登れてうれしさ倍増。ちょっと休憩し、滑走準備。万が一滑落した場合も考えて、ザックにアイゼンの歯を外向きになるように外面に装着し、滑落時に少しでもブレーキがかかるようにした。

山頂風景を楽しんだら、さあ滑走!決して転倒は許されない。

山頂部緩斜面からいきなり40度超の斜面・・・・氷化とは言えないが、モナカで硬い。その下にはザラメ~氷。姿勢を低く、一気にターン。バリバリ雪が割れてパリパリ、ザザッーと下に滑り落ちてゆく様は自分もこけたらこんな風に氷片のようにザ~~と落ちてしまうのか!?。尻もちだけはだめだな。危険な氷化斜面の上ではさすがにターンは切れない。吹き溜まりまで斜滑降を加えて一気にターンとキックを組み合わせるしかなかった。どんどん高度を落としてノドは横滑りで逃げる。再び広い急斜面になると、意外に雪が柔らかく思い切ったターンができた。高度を落として2400m森林限界付近で樹林に入る。ここからが、核心部だった。強烈モナカで苦労しながらゲレンデへ…おもしろくないゲレンデを一気に滑走し、駐車場に滑り込んで、今日のエクササイズメニューは終了・・・・

危険な雰囲気のルンゼ状シュートの急斜面滑走でしたが、無事に帰着しました。

ドMな僕には十分すぎるほどの危険な急斜面でした。しかし今の時期の滑走はお勧めしません。出来れば4月下旬からGWにしておきましょう。何人かが前日くらいに登ったスキー跡がありましたが継子岳山頂までは続いていなかったようだ。飛騨山頂側にトラバース気味に歩行跡が消えていた。

今回の滑走ラインは北面寄りの”僕らのライン”ではなく、北北西シュート滑走、さらに西寄りにもにもかなり魅力的なシュートがメジロ押しである・・・・

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標高差は1200mくらい。滑走は今回のコンディションではエクストリーム系といえます。もう少し雪が緩んでいた方が滑走が楽しめるでしょう。

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標高2400mは森林限界。登路尾根右手が滑走予定のシュート末端。この付近に合流する予定とした。

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氷化斜面もありそうな感じ。もう少し気温が上がってくれるのを期待しよう。

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遅く出発したが山頂もきっちりゲット・・・あきらめない気持ちが勝った

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山頂からは御嶽山剣ヶ峰の大展望。剣ヶ峰基点の滑走ラインよりはここ継子岳シュート群は下まで標高差で400m近く。北向き斜面、真っすぐ落ちるため、露出もすごく、ややエクストリーム色が強い。ザラメなら安心なんだけどな・・・・・


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山頂でのつまらないブツブツ・・・・・飛ばしてもいいですよ!!








シュート滑走見上げ・・・・・・スピードを殺しながらのためシュプールは大回りで、ちょっと無様・・・コケない滑りに徹した。

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ノドの見下ろし。上部扇状斜面が狭まり最峡部の幅は10mくらい。雪面がやや荒れてい手ターンのきっかけがつかめない。

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ドンドン降りよう・・・・転倒は絶対厳禁。凍ってはいないがモナカの下に10cmの比較的やわらかい雪で、その下にクラスト面がある。比較的接合はよく雪崩れそうなずれは起きないが滑りにくい・・・。


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滑走ライン2・・・・・・・・・・ノド下部 標高2600m

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滑走ライン3・・・・・・・・・標高2500m合流付近、もう安全圏。2500-2600mは最近の降雪か、吹きだまったか雪は柔らかく良い滑走感!


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駐車場から見る継子岳・・・・独立峰的風格の山容。
四方にシュート群が広がる。ただし斜度的にはどこも変わりはない。方角による景色と雪質による違いか。
赤が登り、青が滑走ライン。
”僕らのライン”は向かって左側斜面です。継子岳時期を選べば、豪快シュート・・・・・時期を間違うと”氷の滑り台”。今回はその中間てとこだったでしょうか!?スリリングな5時間の山旅でした。このあと温泉と蕎麦で完璧な一日だった。来てよかった・・・・

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温泉は開田温泉:日の出旅館・・・・・・・・日帰り入浴500円

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蕎麦もきちっと押さえましょう・・・・木曽福島で一押し!!本格的手打ちそば:おやまぼくち蕎麦・・・・・
時香忘(ZCOBO)・・・じこぼうと読む。ここの蕎麦はもちろん手打ち十割だが、さわやかな・フルーティーな香りの蕎麦というのが第一印象。しかし、蕎麦本来の香りと十割の食感もしっかり生きている。変に細切りにこだわらず比較的太切りであるが、繊細な食感。
周辺にはいろいろ蕎麦やさんはあるが、まずはここのそばを食べてみてほしい。こだわりオーナーのこだわり系の蕎麦である。そば湯は極濃厚ポタージュ系である・・・・!!これも僕好み。[手(チョキ)]

http://yamaski.cliff.jp/groumet2.html
長野県木曽郡木曽福島町芝原8990  (0264-27-6428)木曽福島から国道361号線を開田高原方面に約10km向かった左手、新地蔵トンネルの約2km手前。

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落ち着いた雰囲気の店内。僕が行く冬はお客さんが少なくいつも静かで落ち着ける。わいわい騒ぐ客が来るとちょっとウザい・・・・
蕎麦は静かにいただくのが僕流。値段も大人値段。味のわかる人に食べてもらいたいお勧めの店。


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珍しい焼きそばがき・・・・・醤油をつけたりのりで巻いたり…・餅よりもさっぱりした触感と香ばしさの融合でした。こんな食べ方もここならでは。

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僕の一押し・・・・・おやまぼくちそば(蕎麦の出来のみならずここはホスピタリティーも優れていて素晴らしいお店です)。そうです・・ここ木曽福島に来たらそのほかにも歴史ある有名店は多いが、まずはここにきて欲しい。
予約すれば、特別なそばも食べれますのでそれだけで訪れるのも良い。小奇麗にドレスアップして、大人の味がわかるカップルでさりげなく訪れてほしい。(僕は小汚い登山着で申し訳ありませんでした) オーナーも男前、奥さん(たぶん)も美しく、とにかく、丁寧な接客。いわゆる理想的な夫婦なのでしょう。従業員さんも数年前から変わっていないようでよく教育された接客が光る。この雰囲気にもお金を払ってもよい。 僕が行った時は一人だけで誰もいなかったので、いろいろとお話ができた・・・・・以前にも一人だけのときがありオーナーに蕎麦のこだわりなどを聞いたこともあった。 やっぱキリリと冷えた蕎麦は冬に食べる食べ物ですよ!! 090308_165917継子岳_86.jpg
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