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距離を介して人の気持ちを観ること [日常]

気圧の谷間に挟まれた日本列島・・・・おそらく日本海側・高所では強風・風雪の大荒れの天気が予想される。GW寒波の様子の週末だ。こんな天気はさすが山バカな僕でも山には行かず、山スキー道具や体のメインテナンスだけではなく自分の心のメインテナンスに徹してみよう。

朝は、早くからニュースで草なぎ君の泥酔・全裸~逮捕のことを取り上げているが、一般のおっちゃんサラリーマンのしでかしたことらな、ネタにもなりゃしない。何せ世間様は平生から、多少とも役職付き・お堅い商売の警察・坊主・医者・弁護士・国会議員などある程度役付きの人がスキャンダルを起こせばここぞとばかりに叩きまくる、まあせちがない生き物が人間様なのであるので、どうでもよいことだけど、草なぎ君は結局、袋の鼠状態になっちまったのだ。(本当に草なぎ君だって被害者のようなものだ・・いいじゃない別に全裸になったって。)

ああ・・・そうだった・・・心のメインテナンス・・・

このところ、自分が自分でないような忙しくも苦しい時期が続いていた。仕事はそこそこ頑張ってはいるが、気持ちが乗りきらず、どうも完全燃焼できていないばかりか、効率がかなり悪くなっており、悪影響さえ出てしまっている。その乱れた周期を取り払うべく日曜日なのに仕事をしたり、合間に車を洗ったり、学会演題を考えたりしながら過ごした。

お昼になって、ご飯を食べに行こうかと思い、近所のお店に向かって歩いていたら、たまたま知り合いの元職員さんに出くわした。それじゃあということで一緒にご飯をつきあってもらうことになった。僕の趣味で初めてではあるが隣町のお蕎麦やさんにつきあってもらった。初めて訪れた、ジャズの流れる静かな店内には僕たちのほかは誰もいなかった。久々の彼女は少し痩せてやや元気がないようだった。うつむき加減で、何かぼそぼそ話をするのだが、何かはわからないが悩んでいるのは一目瞭然。30半ばの彼女だからそれなりに悩みも多いのだろう。気軽に山遊びしている僕になんかはわかる由も無いかも知れないが。ろくに相談にも乗ってあげられないような僕が聞いてもまあしょうがないので、詳しくは聞かなかったが、要は、仕事の面でも、対人関係でも自分の気持ちが相手には伝わっていないという内容だった。

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そりゃあ別の人間だから自分の気持ちを100%伝えることはそりゃあ無理だわ・・・でも、僕は今、君が悩んでいるのをこの蕎麦やのカウンター席の隣同士の距離で痛いほどに感じることができたし、悩んでいる詳しい事象は訊かずにおくけど、やはり自分に素直に生きてゆかないと、どこかでしわ寄せがきちゃうよ・・・と言うしかなかった。二八のつるっとした食感の少し細打ちの蕎麦を平らげたあと、少しだけ具体的に話を聞いて、彼女と別れて職場に戻った。彼女は少し笑顔で今日話を聞いてもらってよかったです・・・と明るさを取り戻しつつある感じで別れた。

気持はいつもリアルタイムに変化をするもの。近すぎても遠すぎてもその変化はつかめない。やはり自分がモノを見極めれれる至適な距離というものがあって初めて、気持ちが繋がったのだろう。今日の蕎麦やのカウンター席の距離は彼女と僕にとって、best lengthだった。率直に気を察することができた、静かなジャズナンバーにもその効果があったのだろうか。

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絶妙な距離感が心地よく感じた強風吹き荒れる日曜日の昼下がりなのでした。


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