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高い授業料・・・!! [日常]

初夏の陽気と春先の肌寒さと梅雨のような雨が混在する、天候不順・モンスーンの東海地方。。。。。山へ行く勇気すら削がれてしまうこの季節配置はこの先もどんどん悪化をたどりそう。その代償行為として、ジムトレを行っているが、この期に及んでとんでもない状況に追い込まれてしまった。運動負荷が強すぎて、右上腕二頭筋長頭筋断裂を起こしてしまった。この断裂日常生活に支障をきたさないものなのが幸いであるが、一方筋力はやや低下し、何よりも力こぶが下垂してしまう、コスメティックな障害を残してしまう・・・・同期の整形外科医に聞いても手術はあまりしない・・・・との返答。9名の患者を知っているが職業でボート漕ぎをしている人が強く希望したため、1名の手術実績があるだけ・・・・ということであった。

そもそも、10年くらい前に一度、右上肢腱鞘炎を起こして2年間ほど右肩挙上困難の時期があったが、実はこの時がきっと長頭筋腱腱鞘炎だったのだと思う。炎症後のおそらく石灰化が生じ、加齢が加わり、さらに過剰負荷がかかり、断裂してしまったのだろう。。。しっかりとウォーミングアップやストレッチはしていたつもりだったが、やはり、不適切だったと言わざるを得ない。手術をするとなると、それなりの休業が必要で、周囲に迷惑がかかりそう。

あ~~~。。。ジムに通いすぎて、過剰負荷だったと大反省。。。。今のところ痛みも生活障害も無いのが、やはり今後の山生活に対して少し不安が残る。。。。(密かにクライマーを目指していたのだが・・・・・・・)。そ~かよ、そ~かよっ!じゃあ走るのはOKなんだろっ。我慢できずに下半身ストレッチ、レッグカール、ラン10KMはきっちりこなしてきたですよ。。。。絶対フルは走るからもう少しだけ持ちこたえてね、僕の体・・・・

だから・・・・・・・2例目の手術症例になってみようかと思案中である。。。。

またまた!高い授業料を払うことになるかもしれない・・・・・というより、もうすでに様々な困難を経験しているので、いまさらこんなことくらい・・と開き直りの境地でもある。命があってとりあえず良かったと慰めるのが最近の私のトレンドでもある。。。。

 


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山スキーって楽しいッスか? [山スキー]

雨の土・日・・・貴重な山スキーシーズン終盤のこの天気ははっきりいって痛い。。。。。。もう残雪はどんどん融解しスキーのできるところはかなりコアな場所となってくる。正直来週は休みはないしもうジ・エンドかな。。。。

数日前から、雨の予報だったので衝動買いした家電一式(一般家電全て)の搬入取り付けに割り当てておいて良かった。しかし家電一式新規購入は相当高くついてしまった。それでもあまりテレビ見ない人間たちなのでテレビは資金に入っていないんだよな。コジマとかYAMADA電機とかケーズとか量販店がなかった時代なら、もっと高いものになっているんだろうな⇐どうでもよいボヤキ。。。。。

さて、今シーズン終わってしまう山スキーを振り返って、まずは思うことは、

  1. 山行回数が極端に少なかったこと!!
  2. 行きたかったあの場所が全く行けず、お得意先のセミバリエーションを広げるにとどまったに過ぎず。
  3. ただし、自分の考えたルート取りはそこそこできてきた気がする。
  4. 単独ワンデイ山行は必ず一回はやっておきたいかったが、少し物足りない感じ。たとえば別山大平壁・・
  5. 小さいが表層雪崩に流されてしまったのが”最大の恥さらし”

・・・・・などなど、書きだしたら枚挙にいとまがないな・・・・・

山行回数が減ったのは、同行者が、海外遠征でほとんど不在が響いた。さすがに単独での厳冬期の行動は控えないといかんなと思うことが多かった。同じ雪山でもスキーがなかったら絶対行かないよな。。。。と思う。最近は寡雪のため、山麓からのアプローチはかなりヤブヤブだったり、まったくシールが使えなかったりとかが多く、この点は今後もどんどん厳しくなってゆくのかと思うとやはり、憂うばかりである。

さて、このところの山スキー人気は大変なもので、雪上での機動力は圧倒的で雪山での通常行動(ヴァーティカルな世界は省く)ではやはり山スキーのスピード性、行動範囲拡張性は目を見張るものがあるな~~と思う。自分も山スキーを始めた歴史は浅くまだまだ発展途上である。(もうこれ以上は進化できそうもない気がするが)。。。。山スキーをやっていて気になることはたくさんあった。自分自身も雪山素人でスキー技術も下手でまだ危険なことを一杯やっているのは重々承知。

しかしながら、もっと危険の人たちがいっぱいいる。厳冬期に10人以上の大集団でやってきて、まちまちのペースで登りながら(足並みが全く合っていないということ=ばらばらな小パーティーに分散)わいわいがやがや、明らかに人についてゆくだけで全く自分たちでルート設定してないよな・・・・と思え、行動間隔もジグを適当に切って行くから、雪崩誘発の可能性も高く下の人は巻き込まれてもしょうがないような状況でも平気な感じ。さらに滑降はもっとひどい。あちこちで転びまくって大声で笑って起きれないのか起きようとしないのか・・・ゲレンデスキーと同じ感じで大声で笑っている人たち。シュプールももう目一杯適当に滑るから、後から滑る人はめちゃくちゃに刻まれた無残な雪面を苦労しながら滑ることとなってしまう。僕もよくスキー技術が素人なので転倒はするし、それなりに頭から滑落することもあるが、山スキーで一回転んだら寿命は1年短くなったとも思って山に入っている。シーズンに10回転べば10年寿命がなくなったとも思っている。山スキーでの転倒はそれくらい危険な行為だというように肝に銘じている。だから、滑りはみっともなくてもコケない人がうまい人と考えている。華麗な滑りなら、なお最高ですが。。。岩登りでいえばフォール+テンションと同じこと。(テンションかけてもらえばいいんですがスキーでは基本的には確保なないから自分で確保するしかないね。)雪や斜度の状況によってはグランドフォールになってもおかしくない。要するに、危険な人たちが集まって危険なことをやっているのに気付かづわいわいがやがや(百名山でいえばルート上で座ってランチっている人たちみたいな・・・)山でこけること:恥=危険行為=飲酒運転くらいに思っていいのだろうか!

幸いにして、早出・早帰り派なので、そんなに遭遇することはないが、たまに、なんだ~~??っとってしまうこと多々ありでした。山では最低限のトレーニングは必要。もちろん山の中で実践で鍛えるしかないので、こういう時期があるのは当然ですが、その、概念が少しずれているのか?と思うことが感じられてしまう。危険な山スキーって楽しいっすか?ハイキングと違って、お金も相当かかっているしね・・・・

いずれにしても山スキーという道具は雪上での不可能を可能にしてしまう分その利用により飛躍的に行動範囲が広がるのは確かだ。使い方をもう一度しっかり体感し、より安全な(絶対安全は無い)山をやらんといかんな~とひしひしと思ってしまった。(くれぐれも、自分も相当無謀な方なのは、承知してますけど・・・・・・)


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着実に・・・着実に・・・・ [ランニング]

ジムジャンキーとなった僕は、週5日間のジムかもしくはランニング、または、山スキー、山歩きを心がけて

この1.5ヶ月で体重は-3kg(64.5kg→61.5kg)、

体脂肪率は3.2%減:16%→12.8%に減少した。

さすがに追い込んでジムトレした甲斐がありました・・・・しかしジムを休むと罪悪感が発生するという、ジャンキー状態になってきたのはかなりヤバイ・・・・休もうにも休めないのだ!!それに、結構お金も掛かる。健康オタクらしくスーパーヴァーム、ホエイプロテイン、アミノバイタルその他で結構コストがかさむのです・・・・・さらに通っているジムは毎回駐車料金100円程度を払わなければならないので、それも痛い…来月からは180円に値上げになるという・・・・

しかし!!最悪なのは身長まで見事に下がってしまったことだ!!!なんと-3cm・・・・つまり脊椎の椎体ひとつの高さが3cmくらいなので、一個分縮んだことになるのだ!

いよいよ、人生も後半に差し掛かったということをひしひしと感じさせられたのだ!!でもこれにも負けずに今日も朝からガンバで走ったのだ・・・・!!

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本日朝ラン12km・・・・・5min/kmのLSDがやっとの状態です・・・・腰が痛いのであまり飛ばせませ~~ん


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夢の順番・・・・・・ [日常]

ヤマ大好き人間・と海大好き人間が一緒にいるとしたら、いったいどうなるのだろうか???

人生の一時期、一時そんな時があって、やはり行きたい場所がまったく正反対なので、話が合わず毎回、別動隊となってしまうのであった・・・・・まあ、海は嫌いではないがボーっとしているだけならいいけど、サーフィンとかダイビングもできなかったし・・・・こっちはヤマを駆け回りたいし・・・・うまくは行かないよな~~ということ。何より、かなづちなのは致命的であった。。。。

さて、人生のスパイスである”ヤマでの活動”を行ううえで、よく皆様は信州に引っ越してしまったとか、早期退職で山の麓で農園や蕎麦打ちをやって生計を立てるなんて人も多いと聞きます。現実問題として簡単に職業を変えれれば良いのでしょうが、なかなかそうはうまくゆきません・・・・・

ということで、少し逃げ道として、”週末山村暮らし”という手もあります。自分としては本拠地を交通の便利になった飛騨高山付近に持ってゆき、生産活動(仕事のこと)は岐阜市内で活動するといったことを夢に描いていた。すなわち、一戸建てを岐阜市内に構えて、マンション(ログハウスじゃないよ・・普通のマンション!!)を飛騨高山に買ってしまおうなどとと考えていた。週末は乗鞍を見上げてのんびり蕎麦でも打とうかなんて考えていたが、ちょいと順番を間違えて、さきに岐阜市内にマンションを買ってしまったものだから、将来の資金繰りがやや厳しくなってしまった・・・・さて、岐阜は片田舎なので都会でマンションを買うよりは遥かに安く変えるのですが、購入した物件は場所立地からやや値段が張るものとなってしまい、予算オーバーで、今のところ引越し作業も滞り、内装さえ(家電とか何やら・・・も、いまだ購入できずの状態)もまだまったく装備がされていない。住もうにも住めないということ・・・・・・・・

何とか今月中にはひととうりの装備をまとめたいが、ヤマスキーシーズン終盤でもあり、心はあっちこっちに向いてしまい、なかなか、優先順位がつけられない・・・・・

というわけで、将来、予定していたであろう、”高山近郊で週末暮らし”の夢はしばし遠のき、夢の優先順位をもう一度立て直すことになってしまったようだ。というつまらないぼやきのお話でした。せめてもの慰めとして、蕎麦打ちでもおっぱじめようか・・・・・・先週日曜日に行った安曇野翁・・・・翁グループの店らしくどこも同じような店のつくりで立地は良いが、世間で評価されているようなうまい蕎麦とは到底思えなかったが、蕎麦打ち名人:高橋名人の弟子とは本当なのだろうか??長坂:翁ももっと最悪のそばだったよな~~。僕の求める蕎麦と完全にベクトルが違うだけなのでしょうか・・・・・じゃあ最初から食わないほうが良かったね。最初から合わないものを食べてもやはり旨くないよ・・・という結論に達してしまうだけなのですが。


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エクササイズの心理・・・ [日常]

最近は仕事の後のジム通いが日課となってしまった。なかなか忙しい日もあるが体を動かさないと、どうも一日が終わった気がしないのです。毎日見ていると、みんな黙々と運動して、なんだか妙な光景にも見える。皆様それぞれ目標・目指すものがあるから”黙々・・・”とエクササイズに励んでいるのだろう。。。。。

過去の・・・20-30歳台頃の自分では、忙しさに負けて体を動かそうなどと思ったことはなったのが本音。運動なんてめっぽう嫌いだった。・・・・今の登山という趣味を、本気で開始したのは35歳のころ・・・・

30-32歳の時・・・仕事の上、生活の上で各種ダメージのため体重が75kgから57kgに下落・・・・要するに”うつ病”で完全に病んでいた時期でした。(もともとはメタボじゃん!!)。体力がそがれ、立っているのもままならない状況。でも、仕事は必死に続けた。徹底的に自分を追い込み仕事に集中し、各種手技をマスターし自信がついたときはじめて自分が自分であることを確立できた。その後、登山に出会い、体を建直すことから始めた。自分にも山に登り上げる力があったことに誇りを持った。鈴鹿の1000mクラスの山ばっかりだった。どんどんのめり込んだ。その年の夏に穂高にテントを持って出かけた。初のテン泊装備で、登山道で若い女性にどんどん追い抜かれてみじめに思った。さらに山を続けた。。。。。

でも仕事は24時間スタンバイで年に2-3回くらいしか完全連休休暇が取れなかった。どうしたら仕事と山が両立できるか・・・・ある日厳冬期アルプス日帰り山スキーの記録を見てしまったのがすべての始まり。頭をたたき割られるくらいの衝撃であった・・・・・・

 

エクササイズは楽しいと感じる毎日。人間はどうしてこんなしんどい運動(山登りという行為も含む)をやっているのかと不思議に思うことがあるが、自分のケースからはいろんなパターンが考えられた。

  1. ただ単純に体の体力維持のため。アンチエイジング要素も含む。
  2. 何かの目標に向かってそれを乗り越えるためのトレーニング(民間アスリート?)要素
  3. さらに進んで、俗によくある”自分を追い込んで限界を越す時の快感を味わうため”=いわゆる〇〇high
  4. メンタルな悩みをフィジカルな行動に置き換えて、エネルギーを発散させ代償させる行為

などが、考えられるかな。最近ある人(30歳代前半男性)と話していて・・・・とにかくある悩みを抱えてどうにもならない自分をバイク・ランニング・マラソン・ジムトレ・・・で徹底的に追い込んでいる・・・という、人だった。あながち僕の考えもずれてはいないのだな~~と思うような、case4にぴったり当てはまるケースだった。

昔はどっちかというと卓上で頭を動かしてだけいることの方が多かったのですが、今になって=エイジングを気にする年齢になって、初めて、本当にかだらを動かす面白さを知ったのかもしれないが、完全燃焼型の人間の考えることは一般的では無いのかな?…・とちょいと、マイナス思考にもなったりするのですよ・・・・

 

などと、どうでもよいことを、つらつらと書いている自分は暇人か?


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どんなに注意をしていても。。。予想はしていても。。。 [日常]

日曜日の針ノ木岳+蓮華岳では小規模だが湿雪雪崩に流されて、かなり情けない気持ちになった。。。。Risk Managementの甘さを痛感した。

登りの途中で、すでに雪崩の危険性は十分承知しながら、最短時間で登り上げようとか、上からの音に注意しながら対策を練って登行していた。生暖かい風に包まれた針ノ木山頂。気分はすでにハイになっており、その危険認知性を薄くしてしまっていた。山頂直下急斜面は斜度にして38-43度くらいだと思うが少し壁状になったところで、ターンを切った雪が後ろから流れ出した。自分で気が付いていながら、飛び越えようとしたら、テールが流れに乗ってしまい、スリップ~転倒。とにかく頭を下ぬ向けないように、ピックストックで雪面を切りながら、方や、スキーで雪をけって、埋まらないようにしたり、向きを斜め下に進むようにエッジを雪にかませたり・・・・おそらく十数秒の短い時間であったがストップモーションのようであった。小さかったからよかっですが、デカイやつなら埋まってもおかしくない状況であった。

あの時はいったんサイドに逃げて流れをやり過ごすべきだった。一気に滑り込んでやろうと思ってしまったのが、問題であった。スキーの場合は滑っていさいすれば、何とか危険回避行動をとれるが、頭が下になったりしたらかなり危険性は増すだろう。あの生コンのように、重たい雪が体に10cmでもかぶされば、それこそ、身動きとれずお陀仏になる可能性も高い。

どんなにかっこ悪い滑りでも、山では絶対コケない滑りが必要だと改めて感じた。。。。。こけそうになってもすぐにリカバリーできる体制を保つことの重要性。。。

人生も同じなのでしょう。どんなに注意をしていても、予想はしていても。。。。ちょっとした思い違い・判断ミスがその先を真っ暗にしてしまう可能性がある。いつでもリカバリーできる心の余裕と、何よりも”みっともなくても良いからコケないスタイル=自分らしいスタイル”で進むのが良いのでしょうね。そのスタイルを崩すと雪崩に流されてしまったりするわけです。。。

登り途中からの針ノ木山頂

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後続にも雪を落とさない心づかいを忘れずに。すでにデブリができつつある高温の朝8時。。。。。今日は危険日!!??

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マヤクボカールにて

 


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真夏日の山スキーは雪崩にご注意・・・・針の木岳+蓮華岳継続登山 [山スキー]

【山名】針の木岳:2820m、蓮華岳:2798m                                               【山域】扇沢周辺                                                  【コース】扇沢バスターミナル~針の木雪渓~針の木岳~針の木小屋~蓮華岳~大沢右俣~扇沢                                             【山行実施日】200905月10日(日)                                             【メンバ】操 潤(単独)                                                              【装備】操:Fischer Expedition 150cm 、ガルモントアドレナリン、ディアミール                      【天気】晴れ【行動時間】6時間30                                                        【累積標高差】約1780mGPS計測)【水平移動距離】約14kmGPS計測)                                              【私的お勧め度】滑走快楽度★☆:景観★★★、登高難度:★★                                       【山行(参考)コースタイム】扇沢出発5:09~大沢小屋、大沢出合6:00~マヤクボ沢・針の木雪渓出合7:00~針の木岳山頂8:30~山頂滑走8:45~針の木小屋9:20~蓮華岳10:50~滑走開始11:15~右俣下降大沢小屋出合12:05~扇沢12:30

行動概要:

一日中高気圧の張り出しが約束された日曜日、やはり山スキー終盤に向けて今日も出かけるしかない。今日は山をやらない同行者が居る。当初は時期外れの焼山でも・・と思っていたが、時間が掛かり過ぎる。場所の選択に迷う。雪があり、なおかつ山をやらない同行者が行っても何とか時間のつぶせる場所・・・う~~ん、黒四??扇沢基点なら、針ノ木かな~どうせならまだ登ったことのない蓮華も押さえておきたい。やはり山域での最高峰の針ノ木は絶対に外せない・・・・というわけで、針ノ木岳+蓮華岳の継続登山に目標設定。5月9日夜9時30分、岐阜市発、一路扇沢を目指す。5時間で到着。簡単に車中泊で2時間仮眠。4時30分起床。すでに周辺は明るい。これは十分寝過しの部類・・・今日はかなりの高温が予報されており、早出が必要。暑くなるとこの沢は雪崩がヤバい・・・

5:09分出発。夏道を20分ほど歩くと、雪渓が繋がった。背中の重さから解放され、スキー歩行とする。どんどん進む。数人の先行者をパスし、先頭をゆく人を追うが、時々近づくが、すごいスピードで引き離されてしまう・・・

早く稜線に出たい一心かなり飛ばすが、まったく付いてゆけず、針ノ木山頂時点で、最終的には30分以上も間をあけられてしまった。タイムレースではないが、朝8時の時点ですでに完全に雪はザラメを超えてグサグサとなっており、足元が安定せずシールか効きにくい。早く山行を終えたい一心であった。後半の蓮華大沢を考えるともっと早く通過しておきたかったが、スリップに苦しみながら山頂8:30分着。山頂からは少しかすんだ立山方面と槍ヶ岳方面・・・・風は強く冷たいのだが、どこかナマ暖かい・・

定番コースの針ノ木雪渓・・・・解説は無しね・・・

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せっかくの絶景もレンズの汚れで台無しな、今日の山行を連想させるような、写真です・・・・

記念写真だけですぐに滑走準備。山頂直下のルンゼを滑る。最初の5ターンまでは快適。

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最大斜度の40-45°をジャンプでこすも、音もなく背後からのデロデロ流れるこの時期特有の表層雪崩に足をすくわれ、スリップダウン!最初から雪崩れていたのはわかっていながら、小さい雪崩だからと十分に回避する行動をとっていなかった。見事スキーテールに流れがぶつかり後方から少し押される感じであった。流れに乗りながら、ピックストックを刺したり、手で向きを変えようとカジを切るような動作をしたりした。体に下方にたまりだした、デブリをけって崩したり、約15秒間格闘。スキーを左斜め下に向けて、左サイドに体ごと流して何とか停止・・・・距離にして30mほど滑落。埋まることもなかったが、下にはスキー登山者がいて、停止とともに、気をつけてーと叫んだ。さらに、マヤクボ沢の下方の緩斜面帯までデブリは到達した。やはり急斜面の高温での滑走は要注意・・・・そんなにビビりはしなかったがすぐに右サイドへ

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上の×点で表層発生。下の×点まで流されて停止。下で、登山者がじっ~~と見ていたストップモーションの光景が印象的。

今日は蓮華岳がメインのためもうこれ以上無用な時間は、使えないので、すぐにトラバースに入って、針ノ木峠方向に向かう。条件がよければ、本当はマヤクボ沢出合まで滑走したかったが今日はダメダメ・・・このトラバースもかなり雪が重く不安定で、はるか下方の5-6名の登山者に雪を落とさないようにかなり注意して進む。本当は、こっちもさっさと逃げたいのだけど人為的雪崩は避けたい。注意して針の木峠に到着。その時、ちょうど下から1名シール歩行で登ってきて方が1名。休憩してお話。・・・・最初のめちゃくちゃ速かった先行者であった。山頂から滑り途中で登り返してきたようだ。私はこれから蓮華岳に向かうことを告げ、小休止のあと、先に出発。やはり雪が腐っており、なかなか登りにくい。途中でアイゼンを外していると、彼が登ってきた。この時は誰も蓮華方面にいない状態だったので単独から解放されて正直嬉しかった。彼がやはり先に先行する形でステップを刻んでもらいながら、少しビビりの入った、おじさんはついて行くのみ。

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 蓮華岳までもう少し・・・ぐいぐい引っ張ってもらってありがとう

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蓮華岳から針の木岳を望む。風はかなり強いが寒くはない・・・これが曲者!!南風だった・・・まさに真夏日の北アは雪崩の山と化す…

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蓮華岳三角点記念。このあと少し彼としゃべりしながら右俣を滑ることをお互いが確認して、今日は危険な状態ゆえ監視し合いながら、滑り込むこととした。テレマークの彼に先行してもら形で、上から雪崩監視。少し滑りこむと急斜面帯に入り、やはり、いきなりデロデロ雪崩が随所から発生!!とにかく落ち切るのを待つのみ・・デロデロはいつまでたっても止まらない・・・・

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テレマークのH氏・・・・今日のほんの短い時間でしたが、ありがとう。

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至る所でデブリ発生。サイドからも雪が落ちてくる。狭い谷合いでは長居は無用・・・蓮華山頂から標高にして800mも下ると、下部まで来て谷あいの緩斜面帯になる雪も安定して、ようやく滑走は良好となった。もうほとんど針ノ木雪渓本谷の手前であった。

今日の同行:Hさんの滑走で癒されてください!(あれあれ?音声が入っていないな~)

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下部安全地帯で休憩しながら見上げ。サイドからもデロデロと雪崩れてくるから注意必要。

このあと針の木雪渓下部が見えて安全地帯に入り、ようやく滑走が楽しめるようになった。おそらく後には誰も右俣は入っていないと思いますが、かなり雪崩の危険の高い谷滑降であった。ここには登りの登行ラインも沢山あったが、今日のような条件のときには、ノド状になったところもあるので、上から雪崩が来たら逃げ場がない感じでもあり、とても登りには使いたくないな~と思う場所であった。全般的にはよくある感じのよくある斜度の谷滑降でしたが、何せ雪の条件が悪い一日で、かなり、緊張しながら滑っていたのは事実である

う~~~ん、小規模だったけど、雪崩に流されたのは、ケアレスであった・・・・ネタを創りに行った山行のようなものなのか・・・・いろんな意味で反省が必要であった、真夏日の針ノ木雪渓山スキー行でありました。


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燃える心をもう一度・・・ [日常]

風邪も少しは良くなってきたが、空咳が残っており少し息苦しいこともある。ここ数年風邪をひいたためしがなく、山で体を鍛えているのが良いのか、そこそこ体調が良かっただけに残念…さすがに歳なのだな~とがっくり落ち込みぎみであります。

気持ちの緩みが風邪の原因なのかどうかはわからないが、年齢とともに気持ちを高ぶらせることがだんだんと難しくなってくる。昔は、循環器内科といえば救急・・・・救急と言えば、心カテ。

心カテ:心臓カテーテル検査・・・・・心臓血管造影のことであるが。テレビでも、神の手を持つ〇〇・・・とかよく某有名病院の先生が出演されているが、私も一時期日本有数の心臓血管センターで見習いをしていた時期もありました。ここはまさに仙丈・・・・は仙丈ヶ岳でした・・・戦場なのであった。何が戦場なのか…検査件数や検査そのものが半端じゃない、さらに高難度な症例。さらに、超スピードが要求され、ヘタすると背部からものが飛んできて、”下手くそ~~””お前交代じゃ~~””もうさわるな!!”とか罵声まで浴びせかけられてしまう始末であった。幸い僕はこの心カテ専門の分野に進むことはなかったが、今でもやはりこの救命救急のひっ迫した緊張感が大好きで、ワクワク・ぞくぞく・一方、冷や汗を流してビビりまくりながら、危険地帯をくぐりぬける、あの、瞬間が大好きなのです。これは、今の山スキーにも言えることだろう。とにかく、自分を一歩超えたところに目標を置き、それに対当し、ある時は敗北、ある時は乗り越え、そして、山頂に立つあの緊張と解放と興奮がまさにそれなのである。もしも、もっと自分が若くて、時間もあって、早くから山をやっていたらおそらく、テクニカルクライミング系の道にも進んでいたのだろうと思う。

緊張感を持つことは自分にとっての生活のスパイスであり、生きていることを実感できる瞬間であり、原動力である。

医療者はジェントルと思われている方も多いだろうが、実は果てしなく暴力的な面があるのです。(バイオレンスではないですよ)サディスティックであったりマゾヒスティックであったり、ストイックであったり、・・・・・山の世界にもあるような感じなのですよね・・・・ですから、今自分のおこなっている医療シーンは幸いフラットな内容で、それなりに計画を持って進めるという点では理想的なのであるが、心のどこかにまだ燃えていたいという深い願望が根付いており、山スキーの世界でもなんとなく、自分を追い込める場面を獲り入れようとする癖が付いているのだと思う。

今週末は何かに燃えることができるだろうか・・・・・・・

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もう少し飛び続けていたい、スキーという翼を広げて・・・・・・

 


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や・み・あ・が・り~~~ [日常]

咳・くしゃみ・鼻風邪の状態でこのGWを過ごした。熱こそなかったが、体はしゃきっとせず、山で全開で動き回れば、風邪も治るだろうと思っていたが、風邪薬の飲み過ぎで胃がムカムカしてくるはなかなか頑固であり、いまだにノドがイガイガしており、すっきりしない。昨日はジムへ行ったらメインテナンス休館でありがっくり・・・・自宅で腹筋くらいはやっておこうと50回やったら咳込んで中断。不完全燃焼状態が続き、今日の朝、仕事の前のランニング・・・・体が重くスローペースで進むが、まったくペースは上がらず始終5min/kmを下回れない。それどころか、息が上がって、鼻は詰まるし、痰が絡んで息はできないし、走りながら窒息死するかも…と思い、5.5kmで終了・・・・・・

岐阜県庁~県警本部:周回コース鳥瞰図。 左手前の出発点が職場。反時計回りに周回するが途中で呼吸困難状態でダウンしてしまった。

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さすがに病みあがり(かけ?)の状態でのランは堪えました・・・・・何とか体調を戻し週末、後立~白馬方面に出撃したいものである・・・・

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白山も病みながら登っていました・・・・・・懲りない人です


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新たな知見を求めるということ [日常]

私は取り立てて素晴らしい才能や頭脳・運動能力、秀でたタレント性など何も持ち合わせていない。世の中の多くの80%位??の人々は凡人なのだろうとは、思っている。大学病院で大学院生をやっていた(一応これでも・・ちょっと科学者だった時期もあったり?!)時分に、所属していた循環器内科の担当教授は京都大学医学部卒業のいわゆる我々凡人とは違ったいわゆる優秀な方だったのだが、この教授は大学院1年の僕によく言ってくれた言葉があった。

”あんたな~~、この世界で日本一になることなんか簡単なことやんけ~。やるなら世界一を目指さないかんのやで~~”とヘンテコな関西弁で毎日のように言われていた。(その筋の人ならば、このしゃべり口調を聞けば誰だか判明してしまうのでしょうね・・)。 確かにこの教授が当大学病院に着任されてから、今まであまり縁のなかった循環器科の中では最高峰の国際学会AHA(アメリカ心臓病学会)に学会演題をバンバン出し、採択され、また、学会誌にも数多くが掲載され、ある限られた分野ではあるが、当大学はいわゆるその中でも先駆的な学部として少しは認知されたと思う。

この際言っておきますが、大学での研究の中には本当に世の中に役立つ内容とそうでない内容があったりして、自己満足的な要素も多分になるので、僕の研究も含めて、実際に世の中の役に立つものではないことをお断りしておきます。

ちなみに私がやってた研究内容は、今 話題の再生医療の、ほんの先っぽの詰まらない内容(アポトーシス・ストレス蛋白の分野)なのですが、いきなりこの学会誌に当医局初の快挙として掲載が決まって同僚・先輩医師からはうらやましがられたものだ。自分の力ではなく教授の言われたとうりに研究し論文を書いて提出しただけで、私はほとんど頭は使わず体だけ使った状況だったことだけはお知らせしておきます(今と同じジャン!!)・・・・ちなみに京都大学医学部は再生医療の道では日本のみならず世界最高レベルの水準です。そういう環境で育った教授だったので否応なしに見る目先はいつも、二歩も三歩も先の世界を見ているのだろうと思う。

さて、一昨日山スキーにご一緒させていただいた、早川氏はなぜかこの教授とだぶって見えた。体力だけで乗り切れる場面は、はっきりいって若い尖鋭的冒険家がいれば圧倒的な力を発揮するであろうが、それとはまったく違った、氏はどこか科学者の香りが漂っているのである。見ている目先は一歩ではなく二歩以上先で、その先に何が待っているか、どんなことが起こるのか・・直感なのか経験なのか、それはわからないが、いつも、今ではなく、先を見て行動している。自分では思いもつかないような方向へ体を向けている。助手に実験させるのではなく、自らが進んでその道を切り開く姿は、まさに科学者の目つきそのものなのである。しかもスマートに、さらりとやってのけてしまう姿が如何にも頼りがいがある。決して自ら楽をするのではなく苦労を課してそれを乗り越える姿は、まさに先駆的科学者と言わずしてなんと言おう。氏の、山への情熱と仕事への情熱は果てしなく等しく感じられた。同じ人間としてなんでここまで情熱が異なっているのだろうか、それを感じて、少し自分がさびしくなったりもしたのもまた事実である。

常に先を見続けるその姿をいつまでも追い続けてゆきたい・・・・・・・・・

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次はどこを見ているのでしょうか??

 

氏の山に対する姿を追って始めた山スキーである。また、いつか氏と行動を共にさせていただくことができたら、もうすこし仕事・山のどちらについても、成長した姿を見ていただけるように、さらに精進してゆこうと思える山行だったのです。これからは体力だけでは先へ進めないだろうから、それを補う技術・知識・知恵などもっと新たな知見を求めて進みたいと考えている。


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