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先人たちに想う [日常]

先週の長野遠征で岐路に立ちよった大町山岳博物館はなかなか興味深い場所であった。

まずは昨今の温暖化に伴う山岳気象・動植物生態学的な研究に関してが北アルプス・中央アルプス・南アルプス・白山・・・その他山域別に研究されポスター掲示されていた。とにかく1980年ごろから急激に山岳環境が変化し、ここ10年間は平地にも目に見える環境変化となって我々の生活を脅かしつつあるようだ。遠路車を飛ばし化石燃料を大量消費し、山中ではキジ打ちし(すみませ~~ん今回常備の便袋忘れてしまいました・・・・)好き勝手に登って、自然を愛していることを吹聴しても結局は人間の山岳への侵入は必ず負の刺激を与えているにすぎないことを改めて感じてしまった。せめてもの、自分の排泄物は持って帰る・・・下山時にゴミをひとつは拾って下りてくる・・・これぐらいしか今の僕には出来ないけど、みんながそうすれば必ず山岳の自然は守られるはずだ・・・

それともう一つは過去の山に人生をかけた先人(山岳信仰・マタギなど山に生活を見出した山人すべてに対して・・・)たちの、すさまじいばかりの生命力と執念を持って山岳を切り開いてきた歴史に感心する。時代ごとに展示された、山とのかかわりが、今のように物資に恵まれない時代にどうやって山岳環境で生き抜いてきたのか、あの山を越えて登ったのか・・・・

近代登山史では”風雪のビバーク”を記した実物の手帳が展示されていたり、海外高峰への挑戦の歴史、各時代の装備にはなかなか興味深いものがある。今の装備よりも貧弱で大きく重く・・そんな道具で未知のピークを目指すのは並大抵の力でできるものではない。

恵まれた時代の恵まれた環境でも、先人達が追い求めてきたような、未知へのあこがれ・・・・そんな冒険心を持った登山をしたい・・・

   山を想へば人が恋しく、人を想へば山が恋しく・・・・・


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