デジアナな人間なのです [日常]
前々から調子がおかしくなってきたPCが昨日完全に起動不能になった・・・・現在MacPC(10年もののiMacと2年もののWin Vista)の両方共がすっ飛んだ・・・何を隠そうまずは、年賀状作成用のファイル住所録が年末にすっ飛んで、さまざまの事情もあり人生で初めて年賀状を書かなかった・・・(すみません)そして昨日は頼みの綱のWinもだめ・・・・メカトラブルではなくアプリケーション(システムファイル)トラブルのようなのでしょうがなく、リカバリーソフトでOSを書き換えた・・・・一応外つけハードにほとんどのバックアップはとってあるので何とか回復は可能だろうが、このバックアップから本体に移行させるすべが今一つわからないためそれから先がままならない・・・・・
世の中はPC・携帯・・・いわゆる端末と呼ばれる装置は日々どんどん進化しもう僕らアナログな昭和人間には理解不能なことばかりだ。便利な世の中になればなるほど、情報の集約化、一極化がおこり、どこかでいったんその構図が破壊・寸断されると突如としてすべての機能が失われる可能性もあり、本当に恐ろしい世の中かもしれない・・・
とりあえず、こうしてブログには接続・アップできるようになったが、昨晩は徹夜を余儀なくされなんだか、大切なメールアドレスや各種山スキーの情報データもなくなっていしまい、少しづつ再収集するのに労力を傾けなけらばならないのかと思うとうんざりだ・・・・
時間を有効に使うためにも、山登りも山スキーも情報戦がかなり大きなウェートを占める昨今PCなしでは行動できないデジアナ人間?は本来の冒険登山という分野からはやや、逸脱しているのが物哀しい。。。極めつけはルート確認もGPSが必携軟弱者の懲りない素人登山者の僕なのです。もう少しPCの知識も持っていないといいように機械にもてあそばれている気もするんだけど・・・・・・
毎日見えているもんで・・・ [山スキー]
出勤時や職場の5Fの窓からはいつも伊吹山東面の様子が見えてしまうもんですから、どうしてもあ~~あそこ滑りて~~と思ってしまうのです。というわけで、今回の伊吹山滑走は雪がどれだけ付いているか毎日観察しそろそろかな・・・と、お山のご機嫌も伺いながら・・・今週火曜に急きょ実践したわけです。伊吹山のような緯度も標高も低く近年の雪の少ないエリアではごく限られた期間限定の山スキーエリアなのです。一般登山道では人がわんさかで夜中の山行じゃないとファーストトラックはいただけませんが、この東面大斜面ではほとんど人が入ることがなく・・・ワンシーズンに何人?の世界でしょう。雪崩れて危険もありましたが、想定範囲内の出来事でしたのであわてることは無かったのですが、十分注意しないといけませんね。
といわけで、また翌日の朝もこの景色を見て出勤するわけですが、なんと昨日は自分が胃の内視鏡を受けることになったわけで・・(理由は簡単、内視鏡の枠が半分くらいあいているので誰かやる人無いの??と師長さんがメールを送ってきたので僕がやろうか・・?となったわけです)
空腹で朝からへとへとになりながら、昨日はあの斜面滑ったんだよね・・・と自己陶酔しながら歩いてふ~らふらと出勤。外来担当日でもあり、数人の外来患者さんをさばいた後別の医師に少し外来を代わってもらい内視鏡室へ・・・久々の内視鏡に緊張しながらも、気持ちを他人事のようにそらすことによって、ほとんど苦しくなることもなく(むしろ気持ちよく?)終了。これはまるでMでんがな・・・と思いながらも無事終了。十二指腸に5mm位のポリープ恐らくはadenoma・・・があり、また、胃食道接合部の軽度のGERD、前庭部の軽度のびらん、くらいだった。昔よりは少し胃粘膜萎縮しているかな・・・と思っていたがこれもやはり“経年齢変化?”なのでしょう。胃粘膜萎縮が進みだんだん胃がん発症の温床は整っているわけなのかもしれない。
あとは大腸検査もそろそろやらないといけないな(検便検査は毎年陰性なのですが)と思い、こればっかりは、出来るだけ痛みの少ない腕の良い(当院の担当医が腕が悪い?!というわけではありませんが)ところでやってもらおうと思っていますが、近々、遠征して大腸検査を受けようと思っている。
肺に関してはやはり胸部レントゲンではなくCT検査を受け無いといけません。ちなみに11月に受けた定期健診では血液・基本画像検査はすべて異常なく、もちろん、脂質異常や血圧/血糖異常などもなかった。かなり大食いで夜中にも間食してしまう癖があるので糖尿病は将来でてくるかも・・・とやや恐れてはいますが。そんなこんなで、(今のところ)健康でいられるのも山でのトレーニングのおかげかも・・・と今日も伊吹山を仰ぎながら出勤するのです。
ちなみに山で沢水飲んで肝炎で1週間入院したことや。下山後2日後に尿管結石を発症し1日入院したことがあり山が体に良いばかりではないのだよ・・・とも言っておこう。
滑走翌日の朝の伊吹山東面の様子。まだまだ十分滑れそうだけど今週後半は雨予報すぐに旬は過ぎてゆく・・・胃や大腸・肺・ひいては体の中まで毎日見えていれば変な病気を恐れなくてもよいのにね・・・・
拡大してもシュプールは見えず・・・きっとこんな感じで雪崩から逃げまくっていたのだと思う。青が登り、赤は滑走
昼飯前までに・・厳冬期伊吹山東面滑走 [山スキー]
今日は半ドン・・午後診療の前に今シーズンの課題、厳冬期伊吹山東面ルンゼ滑走をやっておきたい。雪の多い今シーズンなら出来るはず。
結果:この時期の伊吹山はなめたら怖いぜよ・・・・
- 06:30 450m笹又集落:さざれ石公園出発
- 08:06 900mドライブウェイ法面乗り上げ
- 09:32 1200mのopen氷化斜面(クトーからアイゼンへ)
- 10:09 山頂三角点
- 10:15 山頂発
- 10:30 ルンゼエントリー
- 10:35 雪崩
- 10:45 下部安全地帯
- 11:36 駐車地着
標高差は約1000m 総時間5時間30分
朝はすがすがしい
ココまではよい天気。ドライブウェイ乗り上げ。900m付近ひたすら靴上ラッセル
疎林から~オープンに・・・怖い。ひたすら我慢のラッセル
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直下はガス
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山頂は厳冬期
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滑走は慎重に
エントリーポイントは雪屁と氷化
下が見えない・・・
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出てしまった~~雪崩た・・・・アセアセ
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極めてやばかったのは判っていたのですが、浅いから埋まるまでは無いかと・・・
一気に逃げ切るしかない
無事下山・・・さざれ石公園(国歌の中のさざれ石の起源らしいが・・・)
主人を待っててくれたのね・・・
今シーズンはなんとか厳冬期のこの雪の多い時期に課題とした伊吹山東面ルンゼ(山頂から一番近いライン)を滑走した。登りから靴ラッセルは想定外。しかし、昼までには降りるのを目標にノンストップラッセル。やはり単独で鍛えることも必要。しかし、滑走は単独でどうだか・・・
苦しいながらも4時間弱で山頂到達。視界は悪く、軽い冬型か北から風は強い。一刻も早く逃げ切りたいが・・
山頂からダイレクトに滑り込む。遠方からの偵察の一番目立つ大きなルンゼは実際はかなり向かって右寄り。山頂に近いルンゼから降りることとした。
雪屁を避けてサイドステップで一段上がって氷化斜面を慎重にエントリー。うっすらと新雪20cm。少しずれる。キット雪崩れるだろうが大きなのは出ないと踏む。しかし予想外の広大なオープン斜面であり、かなりビビる。直線的に攻めたいが、クラスト面に当たりスピードが出過ぎるため大周りーターン。5ターン目で後ろから雪崩が出た。早めに察知しレフトサイドへ逃げる。間一髪逃げ切った。乗ってしまったら50m下までは流されただろう。埋まるほどではないが・・・しかし雪崩末端ははるか下まで走っており。やはり、ただでは済まなかっただろう。あとはライトサイドへ大きくトラバースし樹林へ逃げ込むが、トラバース中にここでも目の前の斜面が次々切れて落ち始めるがエッジを効かせて、雪崩斜面の上へ上へとスキーを持ち上げ、何とかクリアー・・・生きた心地がしなかった瞬間だった・・・あとは樹林の中へ入ったがここも結構デロデロと雪崩れる・・・下部は相当重くなっており、上は雪で、下は少し雨だったのか。
とにかくあとは狭い樹林に逃げ込み大きく右へトラバースし、登路のラッセルを発見し、それに沿って降りる。夏道が出たところでスキーを担ぎホットと安心・・・・後は、スラックスに履き替え、午後の診察に間に合わすように車を飛ばす・・・・
危険を感じながらの滑走は肝が冷えた・・・・
学会等(?)遠征・・・・ [山スキー]
22日東京千代田区国会議事堂の近くで総合健診医学会学会参加
23日なぜか群馬県は谷川岳出没・・・雪・雪崩・・・敗退
24日なぜか長野県は戸隠出没・・・・各種交流会とハイペース山行に撃沈・・・でも楽しかった
走行距離1150km
中身は・・・・まだ何も・・・・
谷川では雪の中、稜線のギャップが超えれず、さらに少し欲を出しかけて、少し谷へ降りたらワンターンでバサ~~と切れて足元に30cm少し、下部では50cmの破断面が出て、下部で雪煙りが上がる・・・死ぬかも・・・
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H&FおよびKさんパーティーについてゆくには写真とか動画
とか撮ろうとするような時間は無いことに気がついた。デジカメのスイッチ入れて起動するころにはすでに視界から消えてるよ・・・自分が少しでも先に降りようとして頑張ると・・・こけた・・・大ごけ!!そしてまた視界から消える。ちょっと待って~~~H川先生 の写真を撮るF澤君はすごい。コンデジではなくデジ一じゃないと写せない理由が分かった。タイムラグの多いコンデジでは視界に入らないのだ。
途中から彼らの写真撮ることは止めた・・・・唯一映っていたのはココだけかも・・・
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滑走写真がほとんどない・・・でも、おまけがあるけど本人の承諾をもらってないのでパスしておこう・・(深澤号大公開?)
医療費を削減すれば精度も下がる??それでも僕たちはコストは上げられません [お仕事!]
健診・人間ドック業務は通常企業が年度替わりになる4月以降が最盛期の始まりである。4月以降12月までは絶え間なく受診者が訪れる。昨今の不景気で企業の社会保険制度が崩壊しつつあり、健診・ドックに関するコストもどんどん制約を受け、自由診療の最たる人間ドックでさえもコスト切り捨て、経費節減、さらには人件費節減に向かわざるを得ない。一人あたりの単価も10年前と比べると平均で20%は値下げされていると思う。しかし岐阜よりは景気がよい関東エリア(東京都だけですか?)では人間ドックの単価は東海エリアの1.5倍に設定されているのではないか・・・腐っても首都東京である。地方が朽ちても東京だけは生き残りそう・・・今のうちに地方に媚を売っておかないと、首都直下型地震が来てもその時は岐阜県民は東京都民を助けてやらないかも・・・
さてさて、コストカット著しい、人間ドック業界であるが、マクドのように売りっぱなしで勝手に値段を上げ下げすることはできない。一定の精度を保つためにはそれなりの経費は必要なので、安くばかりしてもいられないし、検査精度は決して下げられない。
昨年はCT検査装置を新型16列に更新した。次はデジタルマンモグラフィー撮影装置・・これがバカ高い。さらに人間ドックオーダリングシステム・・・占めて・・・〇〇千万円・・・・トホホである。元取るためにはとにかく稼働させるしかない。年間〇万人のドック健診をこなさない限りは決して元々れない・・・・
しかし、新型16列CT装置に更新したことにより確実に成果があった!!早期すい臓がんの症例であったが、通常はすい臓がんは早期で見つかるケースはほぼ無いだろう。一生に1例でも早期ですい臓がんを発見し、根治出来るケースに出くわすのは珍しいと思う。僕自身初めての経験で会心の一発であった。そのほかにも肺がんが近年まれにみる確率で発見されたのは、胸部単純レントゲンではもはや意味がなく、やはりCT でなければ肺がん健診は成り立たないということだろう。
今回は人間ドック腹部超音波でいつもは異常なしと判断するようなごく小さなのう胞が気になって、精検扱いにした。単純CTでは異状なしの読影結果。でも気になってすい臓がん腫瘍マーカーをチェック。CA19-9がやや高い。エラスターゼ1は正常。もう一度、読影担当医にこの結果を持って相談。造影CTを行った。ダイナミックCTを行うとすい臓尾部にわずかに低吸収域がある。やはりこれは臭い・・・・MRI検査も追加しやはり同部位に低吸収域あり。
初期診断は膵管細胞がん 尾部型・・・大学病院に紹介し再度検査。最終診断は細胞検査以外に分からないということで、手術切除。細胞診断はすい臓がん。20mmの大きさで。遠隔転移、浸潤転移なし。ただし一部すい臓表面から飛び出しているので所属リンパ節郭清を行ったが、術後診断は早期すい臓がん、根治であった。この方10年以上前から毎年人間ドックを当院で受けており、昨年交通事故で結婚式を直前に控えた長男さんを亡くした・・・・
そんなこんなで本人にすい臓がんの可能性が高いと説明するのはかなり酷だったが本人はしっかり受け入れて手術を受けてくれたわけだ。
亡くなった長男さんのためにも今回拾った命をしっかりと受け入れて元気で活躍してもらいたいものだ。早期で発見される病気もあれば、完全手遅れな症例があるのも事実・・・・・自分にとっては会心の発見症例であった。
焼岳No2. 鉄は熱いうちに・・・ブログは興奮冷めやらぬうちに・・・アップしよう [山スキー]
焼岳でのかなり上級なラインを滑ってあの瞬間は何となく落ち着きまくって滑った自分がある意味怖い。何かに対して麻痺している・・といったところでしょうか。
ワンシーズンのうちのワンチャンス・・・・・THE DAYの一日であった。気温は低く雪はしっかり安定し、天候はそこそこ明るい・・・昨日以外にこの瞬間は無かった。そんな一日だったのでしょう。
篠崎さんエントリー・・・とにかく柔らかく雪崩を誘発させない滑りが一番大切・・・・
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中間部疎林台地では豪快に行っちゃおう!三浦さんの滑りは無駄がない。そして、山に対して経験と知識と挑戦心に満ち溢れている。一方、山への謙虚さも併せ持つ。それでいて都会的センスでさらりとこなす。僕には絶対まねできない・・そんな方です。
僕の中でプロフェッサーと呼ばせてもらいます。
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焼岳No.1 科学する山スキー・・・焼岳上堀沢厳冬期滑降(初記録ですか??) [山スキー]
(ふらふらの状態で寝ながら更新していますので誤字脱字文脈滅裂状態です・・・きっと・・・・すみません。)
1月17日(日):山スキー界のリーダー的存在、三浦大介氏から篠崎氏にお誘いがあり、焼岳上堀沢滑降に同行させていただきました。この時期に上堀沢の滑降の記録は見たことがないが、初滑降でしょうか?
それはさておき、焼岳には一般的に滑られている下堀沢も含め、周辺に6~7本の(もっと?)溶岩流溝がある。いずれも深く傾斜の強い溝であり、当然雪崩の危険も高い。このような溝を厳冬、降雪後の条件で滑るには相応なる雪崩の危険がある。その危険をいかに軽減し、弱点を突くか・・・・直感だけに頼らない、科学的根拠で雪を見破り雪崩の恐怖を限りなく緩和し、そのバックアップのもとで大胆な厳冬期(深雪期)滑降に挑んだ。結果は安定した雪に助けられ危険を感じることなく無事帰還。ただし、コース自体は突然目の前の斜面が崖となってしまったり、地熱の噴気孔があったり・・・・当然、直感だけでなく三浦氏による事前偵察、当日の頻繁なるピットチェック、先行滑走でのルートファインディング、不安要素が少しでも多ければ滑走中止という極めて合理的な考えのもとで雪質に対する不安感が少なく、当日のメンバー全員が斜度に対する恐怖(たぶん最大45度・・・・傾斜以上に複雑なアンジュレーションで斜度感覚がつかみにくかった・・)の克服ができる・・・という条件のもでGOとなった。だれかがNOと拒めば中止になっていることもあっただろう。根性系だけでなく、まさに科学の目でルートを切り開く、冷静な山スキー山行であったと言える。氏いわく・・・初滑降などのある程度未知の危険をはらむルートの場合、とくにこの感覚は大事です・・・・・とのこと。
登り5時間、トラバース斜面・エントリーポイントでのピットチェック等で1.5時間、滑降実質30-40分で無事に中の湯駐車地へ帰還。温かい中の湯の温泉で生き返った・・・
いやはや見事なルートファインディング・・・・恐れ入りました。
中央の白いルンゼ一部崖に阻まれ左疎林台地上にエスケープ
それから,渋滞に巻かれ5時間後の21時に岐阜市着・・・強烈な睡魔と闘いながら渋滞の高速と戦いある意味、滑降時の雪崩の恐怖よりも危機を感じる時間であった・・・・
雪崩に巻き込まれる確率よりも、交通事故にあう危険性の方がずっと高かったりするのかな・・・と真剣に考えてしまう。。。
う~~ん何が書きたかったか忘れた・・・・山の疲れより渋滞疲れ・・・運転疲れ??すべてのPAで休憩して帰ったような・・・
とりあえずちょこっとだけ報告・・・・・・
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科学する山スキープロフェッサー・・三浦大介氏さすがは理学系博士(でしたか?)
最大斜度は45度程度。雪は安定していたが、下部の見えないプレッシャーはなかなかのものだった。
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せめて代謝だけでも上げないと・・・ [山スキー]
今年の冬は本当によく雪が降る。ここ数年のうちで2006年の豪雪以来の降雪量だ。朝起きると道路一面が凍っており皮靴では滑って怖い・・・足回りはダサいが長靴が一番楽ちん。手袋・キャップはもちろん山用である。歩いて10分もかからない職場なので余程大荷物が無い限りは歩いて出動している。
週末はそこそこ山でのエクササイズを行っているがウィークデイは・・・なかなか寒くていったん帰宅してしまうともう一度外に出るのがおっくうになってしまう。でもジムの会費はもったいないし、やはり週に2日間は出動したい。ということで、昨日も、簡単ストレッチ・簡単筋トレ(手術した右肩が痛くて全く負荷をかけられない状態が続いている・・・)、その後徐々に体が温まりトレッドミルでランニング。アスファルトランはどうも膝や腰にかなり負担が大きく、ここ半年はジムのインドアランである。とりあえず10kmを走り、入浴およびサウナタイム・・・体重計量は愕然・・・・ベストよりも5kgオーバーである・・・なんとかならんのかいな・・・体脂肪率もここ10年で最悪の数字。手術前がベストだったけどそれ以降体の体質が変わったかのように体重コンロールができない。(理由は判っちゃいるけどね・・要はカロリー摂取オーバーと気合い系の運動不足)。それでもジムの後は体が一気に代謝が上がった感じでポカポカして本当に気持ちがよい。これを味わうと冬の寒さも気にならないんだけど。
山での安全確保には万全な体調は必要。単独でのラッセルに耐えうる耐久性は今は無いかもしれない。したがって単独でのロングルートはやや怖いので出来るだけペアー以上での行動をひそかに頼っているのです。現場(山)で実践トレーニングが一番エネルギー消費が多いので、パウダーシーズン真っただ中・・なんとか週末エクササイズに出かけたい。
そんなこんなで、毎年いろんな山(といっても大半が岐阜県内のホームグランドだけど・・)に行くがワンシーズンのなかで、かねてから自分の思い描いたルートが、遂行できると会心の山行!!となる。昨シーズンは加賀白山2山行の合わせ技記録だったが、このクロニクルが今月の岳人誌に掲載されて、一昨日おまけで一冊タダで郵送されてきた。別に”すごい記録”というわけではないがまあ、珍しいルートでの山行であったの自分としては楽しかったな~と思いだされる。それなりにお勧めできるコースではあります。
さて今年はなかなか思い描くルートが見つからないが、まあ突然に、ふと、あそこに行きたな・・と思えればそれでいいかな・・・くらいであまり気負わないでぼちぼちと・・・。
伊吹山バリエーションとかも面白いけど旬が短すぎて・・・その前に体調管理のために、今日もジムで代謝上げてこようか・・・雪で藪は隠れているだろうが、床屋にも行かないと頭が藪になってきたよ・・・
緊張を快感に換える瞬間 [山スキー]
今の仕事は一般内科外来と健康診断・人間ドックを主体に行っている。元々は循環器内科でいわゆる心臓血管系の中心となる心臓カテーテル検査・および冠動脈手術を中心に行ってきた。心臓病は特に冬の良く冷えた深夜から朝にかけて発症することが多く当番の日にはポケベル!!(古い人間なもんで!!)を耳の横に置いて寝ていた。緊急呼び出しのベルが鳴ると出動までに5分、さらに、5分後には病院着、さらに検査開始までは15分・・約30分後には緊急検査を開始できるのが僕らの目標であった。お膳立ては当直の検査技師さんや看護師さんが心電図・心エコー・各種血液検査採血を行ってくれて僕ら医師はその検査材料をみて心筋梗塞・狭心症・胸部大動脈りゅう・・・の診断をくだし、即検査開始・・というプロトコールができていた。もちろん勝手に検査技師さんや看護師さんが検査を行うことはご法度だが、僕たちは日ごろ各種トレーニングで役割分担を明確にしており、もしこの過程でトラブルが起こったら当番医師が責任者となって彼らの全責任を負うといった完全なシステムができていた。すなわちお互いがプロとして認め合い、成り立つ分業であった。これらによりより速い検査システムが整っていた。拾った患者さんの状況によっては1週間帰宅できないとか・・(さすがに風呂くらいは入りに帰りましたが・・・)かなりの拘束と緊張を強いられることもあった・・・・
さて、今でこそ、そんな緊張する瞬間は仕事の上で起こることは少ないが、やはりこのような緊張を好む人間としては、生活の中にどこか、緊迫した瞬間を求めてしまう。そのひとつの形が、山岳スキーの世界かもしれない。何もこんな危機迫る行為で緊張を味わわなくても・・・とおっしゃる方は多いとは思いますが、それでしか、満足できない種族もいることはご了解してもらいたい・・・と言い訳がましく書いておこう。
警察組織の生活安全課の中に山岳救助隊なる特殊部隊が存在するのは、別に山でトラぶった登山者がいるから出来たのではなく、恐らくは、山岳救助隊の志願兵も本来山が好きで、好きな山で”同じような穴のむじなが存在し、彼らが山で危機に瀕しているのをほおっておけないから・・・”という自然な成り立ちで生まれたにすぎないと僕は思う。たとえば僕らが糖尿病の患者に”あんたが勝手に好き勝手に食べまくって糖尿になったんだからおらはあんたのことなんか知らねえ~~”とは僕たちは決して言わない。それと同じ。
山はごく一部の人間に対してかもしれないが、”必要不可欠な行為”なのだろうと思う。山の厳しさは人をはぐくみ、試練を与えさらに進化させ・・といった必要悪なのだろうと思っている。
必要のない行為ならとっくにこのようの3Kの代表行為は世の中から消えているだろう。と自分にいいように解釈し、また、山に行ってしまうであろう自分を擁護しておこう。。。
緊迫した時間を求めて3Kが大好きな僕らについてきてしまう女性もいたりする・・・いつか僕も高難度クライミングに連れて行ってくださいね。焼岳北面2300m付近はセミアルパイン、ザイルなしのフリーの世界でした。決してスリップは許されません。山は真剣勝負です
ナレーションにYASUHIRO先生の名前が出てしまいました。申し訳ありません・・
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焼岳北面・・・想定外のマニアなルート? [山スキー]
チョモランマン篠崎氏より山行記録をなぜか振られてしまったので、綴ります・・・
操@岐阜市です。
1月10日の飛騨神岡町の大洞山に続いて、既存報告のある焼岳北面台地登り~山頂から黒谷滑走を試みました。
【山域】焼岳
【場所】岐阜県
【日時】2010年1月11日(月)
【コース】中尾温泉除雪終了点~割谷林道~溶岩台地末端~山頂~黒谷~駐車地
【メンバー】篠崎、操、三木
【装備】PONTOON 169cm,ボレー,スカルパ(篠崎)
PONTOON 179cm,TLT,ガルモント(操)
GOT BACK 146cm,TLT,ガルモント(三木)
【天気】薄曇り
06:25 1130m 新穂高中尾温泉除雪終了点発
07:30 溶岩台地末端取り付き
09:19 1800m 森林限界直下
10:25 2250m 岩峰基部スキー脱、ピッケル、アイゼン変更点
13:15 2455m 焼岳南峰着
13:45 山頂より黒谷滑走開始
14:55 1520m付近 滝のクライムDown(スキーで岩下り?)
15:15 1350m大堰堤高巻~割谷林道合流
15:30 駐車地着
藪山系飛騨市神岡町大洞山を滑走?したのち、協議の結果、明日の予定を焼岳北面とした。僕は車中泊、篠崎さんは一旦帰宅後病院で緊急手術。これで少しは、明日の体力が消費されるかな??とおもったら・・・。今日は2日前に松本ブンリンさんで手に入れた超軽量FATスキーK2 GOTBACKを従え福井の女流アルパイン;三木さんも参戦。
朝6時に待ち合わせ。ヘッデンで6:25出発。溶岩台地末端はかなり樹林も深く取り付き点が第一の核心か。
まずは取り付き
その後台地乗り上げで傾斜は緩み淡々と登り続ける。ほとんど先頭は篠崎氏。僕は足が重くなかなか前に進まない。2250m岩峰群基部までは辛うじてスキーで登る。足回りをアイゼンピッケルに変更しラッセル開始。雪が潜り難儀する。先頭ラッセルはここからもすべてチョモランマン篠崎氏に頼りっぱなし。僕は完全にエンプティー状態、足が上がらず難儀しまくり。三木さんはさすがアルパイン志向。ここの登りは安定していた。
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さて膝まで潜るラッセルをかわして山頂着。穂高はガスの中。天候はやや下り気味。
山頂でハイテンションな人?キット登頂意欲が湧きまくったのでしょう。
滑走はもちろん山頂から。三木さんも先行者が下でサポートしながら、気合で降りてもらう。つらいでしょうけどガンバ。無傷で下山しましょう。直下は岩が至る所から飛び出し地雷原。雪が少なすぎる!この分だと下部で滝が出ているか・・・しかし200mDownすると素晴らしいパウダーに出くわす。そこら一面白い粉の世界。その後しばらくはパウダーラン。チョモランマン氏は雪山賛歌?を大きな声で歌いながら悦に浸って滑り降りる変な人・・・
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この唄は・・・・なんですか? 聴こえないのが残念です・・・
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以下余裕なく写真なし・・・
しかし下部は危機また危機。途中崖にぽっかりシュルンド。ここは間一髪でクリアー。さらに1500m付近でとうとう滝が・・・篠崎氏は果敢にスキーで突破。さすがはセブンサミッター!百戦錬磨の突破力だと感心。危険に対し引き返す考えもさることながら、どこまで攻め切れるかも山での生命線かも。その後は雪の少ない岩だらけの斜面を新しいスキーをがりがり言わせて巨大堰堤突破、危機一髪駐車地にGOT BACK!!
* 三木さんお疲れ様。本格山岳スキーになってしまい申し訳ありませんでした。通常レベルは超えていますのでもう怖いものはないです。
* センブンサミッター篠崎さんのラッセル能力に完全に助けられた山行でした。脱帽です。今回は今までの中でかなりハイテンションだったような気が・・・・ハイテンション・・・やはり白い粉の影響だろう
* 黒谷は狭くサイドからの雪崩は要注意。大きな雪屁もなく、デブリは全く発生せず、この日はかなり気温が低く雪は安定していたが 、谷内での停滞時が長く反省点が多い。全体に雪が少なく谷が埋まっておらず地雷原・崖・滝があり時期の判断が問題なコースでした。