鈴鹿バリエーション（時山〜五僧〜五僧峠〜県界尾根〜三国岳〜阿蘇谷）

こりないojinさんからの報告
メンバー：こりないさん単独
11月12日（日）
鈴鹿バリエーション（時山〜五僧〜五僧峠〜県界尾根〜三国岳〜阿蘇谷）に行ってきました。


以前から廃村である五僧峠越えのルートを切望していましたがなかなか機会が無く今回ようやくチャレンジすることが出来ました。天候は岐阜市内晴れなのですが、滋賀県に近づくにつれどんどん雲が重く垂れ込め、とうとう雨が降ってきた。岐阜県上石津町：時山集落に車を駐車。朝9過ぎ・・・自分にとっては一日が終わるような時間のスタートである！！まずは県道139号から林道に変わりそのまま毘沙門谷の分岐を通過しいよいよ五僧に向けて出発。比較的明るい谷筋の道を右手に造成中の新しい林道を見上げながら安心して歩くことが出来るが、この林道・・・そのうちこの秘境を破壊してしまいそうな感じのルートどりである。
途中で踏み跡が何度も消えるが概ね伏流〜せせらぎに沿って素直に進む。暫くで、左に折れるルートを見落とさないように行こう。ここには電気コードのようなものでルートを導くようにつけられているので迷わず進もう。ジグザグに斜面を登り約15分ほどで、廃村の五僧集落跡に出た。

倒壊した民家やまだ原型が比較的しっかり残ったかなり大きな民家が２棟、そしてお彼岸かお盆に供えられたと思われる朽ちたちょうちんと枯れたドライフラワーのようになった御花・・・・そしてふと足元を見ると！犬と思われる動物のしゃれこうべが逆さを向いて転がっている！これは飼い犬かもしくは迷い込んだ野良犬か、はたまた集落で飼われていた犬が飼い主に見捨てられこの故郷に残されたまま死んでしまったのか？？それともまったく別の動物？？（骨の形はクマではないよ！）

まあ、廃村に色々な思いを馳せて想像してしまう・・・そういえば民家の脇に昭和４０年ころの洗濯機がなぜか最近まで動いていたかのようなビビッドな感じでたたずんでいたのにはびっくりした。でもここまでの集落には実は滋賀県側から林道がすぐ側まで伸びているので興ざめではあったが・・・・


さてここで突然天候は大荒れ！！ひょうがものすごい勢いで降ってきた。すぐにレインウェアを着るがめちゃくちゃ寒くなってきた。集落から県界尾根に取り付く場所がよくわからなくなり彷徨う・・天候が悪くなったため視界が今ひとつなせいもあるが、地図上集落から左手の伐採中の雑木林の急斜面に向かって取り付けばよいはずなので無理やり突破する。結構ぬれて滑りやすく注意が必要であった。なんとか、樹林を掻き分け進むと明瞭な尾根道と測量の石碑が建っていた。

そのままひたすら尾根をはずさないように進む。時には薮に阻まれるが概ね道は明瞭大小のアップダウンを繰り返す。小さなピークをいくつも超えるがこのピークが広くなったところがいくつもあり進むべき方向がわかりにくくなる！地図をしっかり確認しよう！もちろんGPSも駆使してしっかりルートを確認する。ひょうも止んで少し明るくなるが、寒い・・・・要所要所に赤テープがあるので安心できるが、暫く進むと突然テープに・・・”ヨコネ”と記されているではないか！地図上759mピーク（すぐ横に：個人プレートの”山行好人H18年7月29日”などと書かれたものもぶら下がっていた）ここは目指す三国岳ではない！方向を外していた・・・地図とGPSで確認するが雨でなかなか作業がはかどらない・・最悪。

原則に戻って来た道を戻ろう・・・何とか分岐を確認できたがこのあたりはほとんど道標は無いので地図をしっかり読まないと危険だ・・・（ちなみに私・・ふざけたことに1／50000の地図しか持っていなかったのであります！m(__)m）鈴鹿の薮山では絶対25000が必要ですのでまねしないで下さいね。かなり高度な読図の能力が要求されます。北アとかの比ではないくらい複雑であります。

さてひたすら尾根筋を外さないように時にはこんなとこ進めるんかいな！！！？？？なんて場所も突破しながらとにかく進む。寒いし滑るしGPSの電池どんどん無くなってゆくし・・・結構ビビリまくり。
なんて考えながら進むとひょこっと時山からの阿蘇谷コースの道と合流した．ここからはなれた道ではありはずだが道がやたら滑りボロボロに疲れてしまう有様・・・ここで本日はじめてのすれ違い。烏帽子岳から県界尾根どうしで三国岳を回ってきたという・・・
さて山頂三角点と三国岳山頂で行動中止し最高点は何度も行ったので止め！

このあとは阿蘇谷（あんぞだに）コースを降りて（途中で滑って大変だったが）無事6時間ちょっとで周回し帰還した・・天候を崩れ以外にも疲れた、道間違いも堪えた・・・さすが鈴鹿のバリエーションであるなめたらいかんです。