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涼を求めて北アの最深部へ [山行]

このところ忙しい日々が続いて、講習会・会合なども立て込みさすがに山どころではなかった。最近主流の軽量化登山には慣れきった体にカツを入れるため突然思い立ってこの週末の連休に1泊2日テント泊でどこからはいっても遠そうな水晶岳・鷲羽岳を目指した。7月20日朝5:00新穂高発。装備は2年ぶりに持ち出したテント一式。最近張ってないためちゃんと機能するだろうか?忘れ物は?・・やや不安げに歩く。6時10分ワサビ平通過。山スキールートに使えそうな抜戸岳東尾根を観察しながら、秩父沢・大ノマ乗越などを偵察。この尾根の末端は強烈な雪崩が起きたのか木々がなぎ倒されていた!!小池新道を上がり秩父沢通過時に雨となる。鏡平通過8:00。この前後でトレランで有名な田中さんに遭遇。おそらく来週あたりに行われるトランスジャパンアルプスの下見か食糧デポだろう。9:00には弓折岳。稜線で雨は上がりカッパを脱ぐ。12時ちょうどに双六小屋。さあここで明日の行程を考えてどこにテントを張るか?悩む。ここから明日水晶岳・鷲羽岳をピストンするには朝12:00スタートが必要。行きも帰りも山頂はともに真っ暗だ・・流石にめげるだろう・・・ここは頑張って三俣山荘まで入りここをベースに往復し、できるだけ早い時間にテント地を出発しよう。問題は帰りの行程が長いことだ・・・こんなことなら小屋泊まりにして楽をすれば良かったな~デジ一と三脚がやけに背中に堪えている。装備は20kgそこそこなのに・・・さて双六小屋からはとりあえず明日時間が無く行けないであろう双六だけ稜線経由で三俣に向かおう。しかし完全に午後のガスの中で視界ゼロ。おそらく槍穂の大展望の好適地だろうに・・・泣く泣く通過。三俣では再び雨。三俣でもトランスジャパンのゼッケンをつけた青年がいた。やはりコースチェックだそうだ。ここでガスで若い女性2人組がコースが見えないと言っていたため先行して降りてゆく。その後1時間で三俣山荘テント地着。あいにくの雨の中のテント張りにめげる・・・明日も晴れないかな・・・7時には飯食って寝てしまった。明日は2時起き。3時スタート。最悪9時までにはテント撤収の予定。


さて7月21日(月)朝・・・予定通り2時起床。雨は降っていないがガスは流れている、しかし月も星もわずかに出ており、きっと晴れてくると確信。そう思わなきゃやってられませんから! 3時に山荘前でルート確認し出発。もちろんこの時間に出るモノ好きはいないと思っていたが。ここで1名がカッパを着込んで立っていた。3kgくらいに荷物を絞って、我はひたすら先を急ぐ。真っ暗でガス風強く肌寒いのでペースアップして温度を上げる。鷲羽岳取り付き斜面で下を見ると2つのヘッデンがついてくる。こんな時間にやっぱりモノ好きがいrんだな~先を急いでどんどん飛ばす。鷲羽岳3:44着。

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わずかなご来光とガスの中にかろうじて浮かび上がるの水晶岳のシルエットを眺めて元気を出す。ワリモ岳分岐通過4:25。新築されたらしく小さいが小奇麗な水晶小屋で一枚中着を脱ぐ4:50。山小屋フリークならきっと泊まってみたい小屋上位ランクなんだろうな~と思いつつ…・ 最後の登りで水晶岳着5:23。



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片道2時間20分であった。帰りはこのまま同ルートを引き返す。帰りの水晶小屋で今日初めての人に出会った。昨日の三俣蓮華の下りで出会った、女性組2名だった。あなたたちでしたか!朝早くにごくろうさま!私たちの前に3時ころ出発されましたよね。今日は水晶ピストン・烏帽子経由で高瀬ダムまで下りないと・・・あなはたはどこまで? 今日中に新穂高です・・・・お互い大変ですね・・頑張りましょう。ええきっとお互い大丈夫ですよ!と健闘をたたえる。さあ鷲羽に登り返しだ。鷲羽の登りで、一気にガスが取れ大展望が開ける。




IMG_0154.jpg6:50



さすがにこの時間になると、鷲羽山頂には何人かの人がいた。ここで完璧な夏山となり、縦走気分を満喫しながら三俣へ戻る。7:30分・・・予定より1時間早く戻った。快晴となり一気にテントは渇いて撤収完了し8:30出発。時々湧き上がるガスに鷲羽岳ブロッケンも現れる。



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さあがんばって帰ろう・・・・ただひたすら重荷に耐え歩く。雪渓を横切りながらお花畑を楽しみ、鷲羽の華麗な山容はどんどん小さくなり、後ろ髪をひかれたりもする。


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職場との携帯定時交信の時間には稜線にいたいので先を急ぐ。双六周辺はドコモ(ムーバ)は圏内のようだ。とりあえず留守電メールは入ってきていないので緊急連絡はなかったようだ。12時双六小屋着。行動食カーボショッツとおにぎりを食べたらとたんに吐き気が起こる・・・吐き気に耐えながら帰路を急ぐ。双六から弓折岳稜線通過付近で疲労から頭痛も始まり・久々の重荷で肩の皮がめくれて出血してしまう。ここで今回初めて後続の双六の小屋アルバイトの学生さんに追い抜かれてしまった。常にハイペースで歩いていて追い抜かれたことはなかったのだがさすがに厳しい・・・大丈夫ですかと声をかけられたがそんなにへばって見えたのかな~~。

その後肩にタオルを巻きの出血・痛みに耐えながら、再びペースを上げ小屋アルバイトさんをパス。今度は足のつま先が切れるように痛くなってきて、この痛みを殺すため、やけくそで鏡平から飛び石のごとく駆け下りゆく。

ワサビ平前後の最後の林道の安全圏に来るとようやく歩くペースを落とすことができた。そこで、昨日三俣山荘受付で一緒になった飛騨市在住の女性とおしゃべりをしながら帰ってきた。彼女も三俣から一気降りだから結構タフだな~。

そして無事15時に予定より2時間早く、新穂高帰着・・・下りのきつさは相当堪え、下りを山スキーと同じ時間感覚で考えてしまった自分が馬鹿だった。前日突然思いついたとはいえ、とんだ速攻テント泊の夏山となってしまった。でもやはり夏山縦走は気分はサイコー~と言っておきましょう

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篠崎 純一

水晶岳往復ご苦労様でした。この時期にテント担いで、1泊2日で水晶往復するのはかなりの強行軍だと思います。仕事の合間に大変だったろうと拝察します。

月曜夕にはお電話いただき有難うございました。せっかく通りがかったのに、お会いできなく申し訳ありません。

僕は真夏の暑さと引越しのゴタゴタで、山に行く根性が出ず、はっきり言って夏バテ気味で暮らしております。
また何処かで先生に活を入れていただかんといかんと思っております。
それではまた。篠崎 拝
by 篠崎 純一 (2008-07-23 09:13) 

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