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有り得ないバカ尾根!!地蔵尾根経由~仙丈ヶ岳3033m日帰り [山行]

以前から気になっていた地蔵尾根・・南ア仙丈岳に向かって延々と続く長大尾根。長野県側市野瀬集落1100mから仙丈岳3033mをつなぐ長大な尾根。そのスケールは実は剣:早月尾根、甲斐駒ケ岳:黒戸尾根をはるかにしのぐと思われる。単純標高差こそ1900m弱だが、累積標高差2500m、水平距離15km。(いずれもGPS計測。)空前絶後のスケールでした・・・

このルートは地図上は破線ルートで、このルートを使う人はシーズン中でもそんなには多くないと思う。ただし困難な点は何もない。意外にしっかり整備がされており、道標もばっちり。間違うことはないルートだ。体力があれば大丈夫。

しかしながら、この尾根では、まずは人に会うことはない。(熊に会う可能性の方が高いんじゃなかろうか?)もし人とすれ違ったり、会ったことがあるのならそれは奇跡!仙丈岳に行くには戸台口から南アルプス林道から北沢峠経由がほとんど。かつてはこのルートがメインだったのではないでしょうか?今となっては、ある種のマニアがこの尾根を使ったり冬のアプローチなどにも使われるとか・・・今回の山行中も仙丈岳頂上間で人に会うこともなく、特にとりつきの集落でさえ、ひと気がないのだ!
さる有名なトレランの方はこの尾根を4時間30分走り切ったとか…これは驚異http://www2.gol.com/users/osake-nsn-ins/furuminami/minami2.htm
この尾根の危険性。
1.まず人には合わないつまり危険な状況になればまず助からない。見つけてもらえない。
2.今回もそうだが真っ暗闇・・月明かり星明りが届かない本当に真っ暗な尾根!!ヘッデンに映し出される獣の足跡…くまさんのfoot print!!これには参る。それがあらゆるところに!!私は、ラジオ・無線機・くま鈴、それに”くまさんや~~~山にお帰り~~”と掛け声を出しながらの行動となった。時々鹿の骸骨を踏みつけたり・・(*_*;
3.とにかく樹林が長い片道15kmのうち14kmが樹林の中で視界はほぼない。ひたすら狭い樹林の小道を熊におびえながらアップダウン・・・
4.仙丈岳山頂付近以外は携帯がほとんど入らない。場合によっては無線機は必要・・・
結局この尾根に費やした時間は11時間45分。登り7時間(寄り道時間も含む)・・もちろん走るなんて足元が悪すぎて不可能!下りは4時間45分(これも寄り道込み)…もちろん走るなんて元気なし。当初の見込みを上り、下りをそれぞれ2時間、1時間オーバーという結果だった。もちろん今回の行動は2000m級の無名峰の三角点とその愛好家の取り付けた山名標識を見つける目的もあったので時間がかかってしまったのだが・・(僕の好きなHPをこっそり・・http://www1.parkcity.ne.jp/mxl02562/index.htm
それと前日は土曜日恒例の金華山ランを行ったため足が初めからパンパンだったので条件は悪かった。

この尾根もう2度とも足を踏み込みたくないと思える数少ない尾根かもしれません・・・詳しくは地図などで調べてね!ただし最後にこの尾根から到達した仙丈岳は感慨深かったです。(私は仙丈岳は今回初めてだったり・・・)

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仙丈岳頂上手前から今来た長い尾根を望む
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山頂にて
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長く深い樹林が続いた
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無名2000m以上の山頂マニア(山頂渉猟を追って・・・の著者様)
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くまさんの Foot Print??
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