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誰から学びますか?? [お仕事!]

日々の健診業務を行っていて、一番多い異常は脂質代謝異常である。次いで高血圧、糖代謝異常、肝機能異常・・・といった感じだろうか。診断根拠に種々多様な意見・物議をかもしだしたメタボ健診であるが、始まって以来、確かに“メタボ”の合言葉で誰もが・・・もう少し痩せないと…とかしっかり運動しないと…といった認識が共通化したのは大きな功績かもしれない。健診や人間ドック後、生活指導をしなければならないのだが、どうしても僕たち医師・管理栄養士・看護師を含めて、“○○分運動して、どれをどれだけ食べると何カロリー・・・”なんていう至極画一的な、指導になりがちだ。確かに病気そのものに対する知識は少なくとも患者さんたちよりはあるかもしれないが、実際その病気にかかって(とくに、生活習慣病以外の重大な疾患の場合は)症状に苦しんでいる患者さんのほうがはるかに病気に対して知識も認識も深くなる。特にネット社会では情夫は手に入れようと思えばどれだけでも手に入る時代だ。僕たちがなまじっか中途半端な知識をひけらかすと、逆に、やり返されてしまうことだってあるわけだ・・・・

僕は患者さんが訴える症状は真実の言葉であると思う。だから、患者さんから実際の病気を学ぶことが多い。当然、自分が病気なのだから本人は真剣だ。僕たちが本を見たりして得た知識以上に、実感を持って病気を感じ取っているのだからかなうわけがない。僕は素直に患者さんから症状を聞き、・・・そうなんですか・・・と相槌も打つし、逆に質問したりする。別に患者さんが不審がる事もなく逆に真剣に話を仕向けてきてくれる。

病気を学ぶのはその病気の本人からが一番良いと思う。今後の予防医療の行く末は、血液異常値を見つけて薬を処方して見せかけだけ善くするという短絡的治療ではなく、今自分が山行活動を通じて、職業も年齢も違う、種々雑多ないろいろな人と接することができて、そこから学んだことは、特に山に対して真剣勝負をしている人は、自分の健康管理に人一倍気を使っており、当然のことながら、メタボな人なんて僕の周りにはだれもいないし(僕こそ今の環境ではメタボ気味と揶揄されているが・・)、きっと、健診を受けても悪い成績の人は極めて少ないだろうと思う。

一般世の中の、日々ジムトレし、ランニングし、その他さまざまな運動(ハード山行・山スキー含む)を日常の糧としの健康に気を使っている人から、積極的に健康法を学び、それを、僕たちが受診者に伝授する。そういった、ことが少しでもできれば僕が行っている山行活動は医療に還元され、有意義なものとなるのかな・・・と、毎週の山行を都合のよいように置き換えてしまう懲りない町医者でした。近未来の自分の夢としては・・・医療と食事・運動療法を限りなく近づける、行動療法施設を創設したいと考えているが果たしてうまく行くのかや・・・

でも最近体重オーバー気味の僕は過去数年以内で、最高の体脂肪率となりつつあるのが説得力に欠けるかもしれない・・・・今日ジムで体重計測して愕然・・・・とりあえず10km走ってみたのだが・・・


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