どっちが先か? [山スキー]
山スキー滑走技術・・・・山での練習が先か? ゲレンデでの練習が先か・・・
どっちも必要。基本に沿った綺麗なフォームができていてさらに悪雪に負けない強い滑り。山で養った重荷を背負っての変幻自在な滑り。どちらも大切。ただし言えることは、基本的なゲレンデ滑走技術のできている人の山での滑りは一番美しい。
僕はどっちもダメ…鍛錬が足りないというか、こういう場合・・センスが無い!という言葉がぴったりだ。山に登って滑る?降りる?だけならたぶんそこそこ出来るだろうが、美しく舞い降りたい。これが大切。自分の動画を見て改めて感じてしまう。山では全般的に後傾で滑った方が安全かつ快適なことが多い。とくにパウダー滑走。そのほか下に隠れている爆弾をかわす意味で前傾姿勢・膝・肩をしっかり入れた突っ込んだ滑りよりも安全性に勝る。しかし実際は・・・見ていてそんなに美しい滑りではない。(と思う。)はやり基本に沿った滑りがしたい。我流で行くと限界は浅くなるはず。イメージはできているが現実は・・・・である。僕がいつも美しく強い滑り・・・と思っている福井の山スキー大御所の面々の滑りはとにかく力強く美しい。憧れである。・・当然日本全国には超エキスパートはわんさかいるだろうが。
神々しく降り積もった新雪に綺麗なシュプールを刻みたい・・・それが、美しい新雪に対するマナーかな・・・ズタズタ適当いい加減に切り裂くのは、凌辱行為かも・・・・たとえば純粋無垢な雪山を撮影しようとしている写真家がいる。美しい雪面を切り取ろうとしたら、スキーヤーが滑ってきた・・・綺麗なシュプールならそれがアクセントとなりきっと写真家はシャッターを押すだろう。もしもズタズタなシュプールを刻んでしまったら…その写真家を失望のどん底に陥れるだろう。きっとその写真家はシャッターを押すことはくその場から撤退し、作品のない山行となってしまう。つぼ足でも同じだろうね。きれいなトレースは芸術になりうる。シュプールならなおさら。
ということで鍛錬します。これからのメインバーン=”悪雪モナカ” 負けない滑り=ランニングによる下半身強化/ストレッチでもしよっと
・・・今のところ10km走るのがやっとな自分・・・右肩が痛くて下がってしまい、まっすぐ走れないとき多々あり・・・山では寒さでマヒしているが、下山後肩こりとだるさ痛みとの闘い。体はどんどん朽ちているのだろう。
TPOが大切です [山スキー]
外来患者さんドック受診者さん、毎日いろんなタイプの方が来院され対応する。中には会社の社長・重役さん。学校の先生、警察官(中には県警本部長というケースも)、かつては知事さんとその奥様、一般サラリーマンの方、その筋の人・・・・とか趣旨雑多だ。我々医療者というものはどうしても医療の中だけの世界で生きてきている感が強いため、とかく他の世界の人たちからの意見を聞く耳を持たないタイプの人が多い。行ってみれば世間知らずの我侭タイプが多いのかも・・・・とくにドック受診者さんで検査着を着ていればもうその人はただのおっちゃん、おじちゃんになってしまうわけで、よほど反復受診者でない限りは、誰だか素生はわからない。(一応問診票その他での、職業欄を見るので大まかにはわかるのですが)。後からよくよく調べるとかなり大企業の会長とか取締役とか・・・であり、へ~~あの人がと思わせられることが多い。さらに、何だかこの人やけに医療関係の言葉知ってるよな・・と思えば大体医者だったり看護師だったり・・・教職員はとにかく几帳面でなかなか厳しい突っ込みをかけてくる人が多い。職場の風習がそうさせるのか、そういう人たちが教職員になるのか・・・言葉尻をきっちり捕まえて、メモりながらしつこく聞いてくる・・・そんな印象。
診察や説明・・その他対応も、その人それぞれに合わせて言葉・態度を自在に変化させなければなかなかうまくコミュニケーションはとれない。自分は結構カメレオンな人間かと思ってしまう時もある・・・血気盛んなころは救急外来でやくざ(の端くれ?)とケンカしたりとか危うい場面もあったが・・いつでもどこでもTPO に合わせて結構自分を変化させられる方だとは思っているが、苦手なのは大勢の中でどんちゃん騒ぎの宴会の席に長い時間い続けること・・これはやや苦手(社交性がないともいうのか・・)
さて、山スキーには常にその日その場所あらゆる条件でコンディションが変わる。TPOに合わせた行動が迫られる。板の選択や服装・装備、山行にあたっての意気込み・・・万人の方が推奨するクラシックルートはたぶんそんなに問題なくクリアーできるだろうが、オリジナルなラインでしかもそれがまったく予期せぬ状況だったりすると、突然気持が急下降してしまうこともある。これはまだまだ自分の鍛錬が足りんなと思うとともに、予測能力不足、他力本願の結末、・・・なのかも知れない。
単独で臨む時はある程度のテーマを決めてそれに向かってまい進するのでよほど危険なコンディションに追い込まれない限りは、最後まで目標を遂行できるケースが多いが、その目標がはっきりしていないとどこかで迷いが生ずること多々あり・・・・である。(でも引き際も意外に早いです)
単純に分類すると山スキーの場合、ロングツアー耐久系、とにかくスキーを駆使してバリルートから登る、滑降主体で登りはスタンダードルートで下りバリルートとか・・・
最近の山行を見直してみると自分自身の目標のない山行を繰り返していることが多いのか。こういった状況ではやはり注意力散漫になりあらゆる面で危険が大きくなるのはだれもが感じるだろう・・・・。最近はパウダー狙いで危険ゾーンへの突入も安易に行ってり今一度自分の行動パターンを見直さないといけないと感じる日々である。要は大元の目的がないとTPOにも合わせられないのだろう。さらには今回の正面衝突の危機・・・スキー前後の移動過程が最も危険なのかもしれない。睡魔との闘いもほどほどにしておかないと、事故るよなきっと・・・
これは愚痴・・・・
ときどき見かける十数人?数十人?の団体でのスキー山行・・・みんなビーコンショベル、等々基本装備は持っているのかも怪しいし、山岳保険とか入っているのだろうか?特に足並みばらばらすぎる団体さん・・・途中で一人くらいいなくなってもきっと判らないよな~危険ゾーンでいつまでも転倒している方・・・僕らの頭上で大転倒し雪崩を誘発しかねない行為・・・・・僕も結構大転倒はするが山スキーで転倒することはどんな場所でも一歩死に近づくことが分かっているのかな??転倒者を見て仲間が大声で笑ってみているケース多々あり・・・・もう少し山でのTPOに合わせて欲しい
敗退の理由・・? [山スキー]
ラッセルは厳しかったが、天候自体は完ぺきな好コンディションの中での大崩山敗退
僕も2度ほど大崩山は登ったが、その理由のひとつとしてこの山の立地にある。乗鞍スカイラインがわから入れば難なく山頂に導かれる。もうひとつは平湯大滝、大滝側よりの尾根を登ればもっと易しく山頂に導かれる。
地図を見れば一目瞭然で他のルートからは簡単には入れるのに、何でこんなに苦労しているのだろう・・・・と感じてしまったからだ。山頂に上り詰めてもひょっとしたらスカイライン側からわんさか人が居たりして・・・と頭の中に光景が渦巻いてしまった。ただそれだけ・・・時間も体力もまだ十分だったし別に今考えると敗退する理由はなかった。モチベーション足りなさ過ぎだったのだ。
そういえば・・・ [山スキー]
以前にYouTubeの動画アカウントを持っていたことに気がついた・・・・パスワード覚えてないや・・と思ったが適当に入れたらログインできた・・・・
というわけで各種動画を今後はYouTube経由で公開してしまおう・・・
編集過程で画質コントロールが悪くなってしまったのと途中で加えた静止画のバランスが悪いのがちょっと残念。
次回からもう少し美しく・・・・
2010.1.17 焼岳 厳冬期 上堀沢 初?滑降
再度しつこく再編集版・・・こっちのほうが少しはましか・・・・音場出るので仕事中は要注意です。
個人名完全暴露・・・肖像権もあったもんじゃないけどな。もしも、問題ありの場合はご連絡ください。削除いたします。
http://www.youtube.com/watch?v=kDjQ-_ZSnp0
スーパーファットな時代 [山スキー]
今巷ではみんながこぞってスキー板をスーパーファットにする動きがお盛んだ。スノボに負けないような激ワイドなディメンジョンはもとは北海道のようないわゆるドライパウダーのオープンバーンをハイスピードで切り裂くように滑るのが目的で、本州のしかも飛騨の藪山に持ち込むことなんて数年前まではだれも想像すらしなかったはずだ。時代は変わって、今は藪スキーでさえもファットのアドバンテージでぐいぐいラッセルし、藪も踏みつけてクリアーしてしまうという、ややも強引な、しかし、結果として今までパウダーシーズンには入り込むことさえままならなかったエリアまでどんどん入り込めるようになるという、すごい時代になってしまったのだ。これも、カリスマ山スキーヤーの先見あり・・と言わざるを得ない。
さて、昨日の猿ヶ山の山行では僕はスーパーファットではなく、いわゆるミッドファットとよばれる板を持ち込んだ。さすがに今までのようにラッセル楽ちん・・とはゆかなかったが、いかんせん、絶対的な板の重量が軽く、長さも短くキックターンがスムーズにできるのでいつものスーパーファットで足に課せられた鉄下駄からスニーカーに変わった気分でぐいぐいと足を進めることができた。気分的に楽であり、ラッセルも苦にならないといった印象であった。滑走はさすがに少し潜り込みが強くやや不安定な面もあったが、どんなスキーでもそれの特徴を生かせればなんだってOKだと思ってしまう。雪質が降りたてさらさらな場合はこの限りではありませんが・・・
さてさて、さらに、スキー登行では僕はできるだけジグを切る回数を減らすルート取りが多い。したがって斜登行の一編が長くなる。しかし綺麗なパウダーバーンの場合は下りのことも考えて美しいフェイスを傷つけないように少し考えて斜面を斜上するけどね・・・一方直線的に急角度で登りジグの回数を多くする人も多い。行ってみれば雪山での直登系である。
僕はショートスキーは直登系だが長い板の場合は切り返しの労力を考えてできるだけ減らして歩いている。まあどちらも重力に逆らって登るわけだから運動エネルギーと位置エネルギーはきっと等しいだろうから変わらないとは思いますが・・エネルギーを規定するとしたらスキー板の重量差だけだろう。
というわけで、人それぞれルート取りを見えいると違いがあってなかなか面白いのです。昨日は後半は先頭ラッセルだったので、自分の好きなルート取りなので疲れも少なく快適な山行だったのだと思う。とくに悪雪面での下りでは第一滑走者がバーンをズタズタにすると後続者はかなり制約を受けて厳しい滑りを強いられるということになるんじゃなかろうか・・・
まだしばらくは続くであろうパウダーシーズンに鉄下駄スーパーファット板でグイグイラッセルし、ファットになったおなか周りを少しでもひっこめたいと目論む懲りないおじさんなのであります。
さるがやまのちょもらんまん氏 [山スキー]
とりあえず・・・・・つなげておきました。(ファイルサイズ下げたため画質悪いですが…)
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
予想以上の素敵な場所でした・・・・山行報告は・・・ずぼらなのでこっちが楽しいです。http://homepage2.nifty.com/gynealp/
毎日見えているもんで・・・ [山スキー]
出勤時や職場の5Fの窓からはいつも伊吹山東面の様子が見えてしまうもんですから、どうしてもあ~~あそこ滑りて~~と思ってしまうのです。というわけで、今回の伊吹山滑走は雪がどれだけ付いているか毎日観察しそろそろかな・・・と、お山のご機嫌も伺いながら・・・今週火曜に急きょ実践したわけです。伊吹山のような緯度も標高も低く近年の雪の少ないエリアではごく限られた期間限定の山スキーエリアなのです。一般登山道では人がわんさかで夜中の山行じゃないとファーストトラックはいただけませんが、この東面大斜面ではほとんど人が入ることがなく・・・ワンシーズンに何人?の世界でしょう。雪崩れて危険もありましたが、想定範囲内の出来事でしたのであわてることは無かったのですが、十分注意しないといけませんね。
といわけで、また翌日の朝もこの景色を見て出勤するわけですが、なんと昨日は自分が胃の内視鏡を受けることになったわけで・・(理由は簡単、内視鏡の枠が半分くらいあいているので誰かやる人無いの??と師長さんがメールを送ってきたので僕がやろうか・・?となったわけです)
空腹で朝からへとへとになりながら、昨日はあの斜面滑ったんだよね・・・と自己陶酔しながら歩いてふ~らふらと出勤。外来担当日でもあり、数人の外来患者さんをさばいた後別の医師に少し外来を代わってもらい内視鏡室へ・・・久々の内視鏡に緊張しながらも、気持ちを他人事のようにそらすことによって、ほとんど苦しくなることもなく(むしろ気持ちよく?)終了。これはまるでMでんがな・・・と思いながらも無事終了。十二指腸に5mm位のポリープ恐らくはadenoma・・・があり、また、胃食道接合部の軽度のGERD、前庭部の軽度のびらん、くらいだった。昔よりは少し胃粘膜萎縮しているかな・・・と思っていたがこれもやはり“経年齢変化?”なのでしょう。胃粘膜萎縮が進みだんだん胃がん発症の温床は整っているわけなのかもしれない。
あとは大腸検査もそろそろやらないといけないな(検便検査は毎年陰性なのですが)と思い、こればっかりは、出来るだけ痛みの少ない腕の良い(当院の担当医が腕が悪い?!というわけではありませんが)ところでやってもらおうと思っていますが、近々、遠征して大腸検査を受けようと思っている。
肺に関してはやはり胸部レントゲンではなくCT検査を受け無いといけません。ちなみに11月に受けた定期健診では血液・基本画像検査はすべて異常なく、もちろん、脂質異常や血圧/血糖異常などもなかった。かなり大食いで夜中にも間食してしまう癖があるので糖尿病は将来でてくるかも・・・とやや恐れてはいますが。そんなこんなで、(今のところ)健康でいられるのも山でのトレーニングのおかげかも・・・と今日も伊吹山を仰ぎながら出勤するのです。
ちなみに山で沢水飲んで肝炎で1週間入院したことや。下山後2日後に尿管結石を発症し1日入院したことがあり山が体に良いばかりではないのだよ・・・とも言っておこう。
滑走翌日の朝の伊吹山東面の様子。まだまだ十分滑れそうだけど今週後半は雨予報すぐに旬は過ぎてゆく・・・胃や大腸・肺・ひいては体の中まで毎日見えていれば変な病気を恐れなくてもよいのにね・・・・
拡大してもシュプールは見えず・・・きっとこんな感じで雪崩から逃げまくっていたのだと思う。青が登り、赤は滑走
昼飯前までに・・厳冬期伊吹山東面滑走 [山スキー]
今日は半ドン・・午後診療の前に今シーズンの課題、厳冬期伊吹山東面ルンゼ滑走をやっておきたい。雪の多い今シーズンなら出来るはず。
結果:この時期の伊吹山はなめたら怖いぜよ・・・・
- 06:30 450m笹又集落:さざれ石公園出発
- 08:06 900mドライブウェイ法面乗り上げ
- 09:32 1200mのopen氷化斜面(クトーからアイゼンへ)
- 10:09 山頂三角点
- 10:15 山頂発
- 10:30 ルンゼエントリー
- 10:35 雪崩
- 10:45 下部安全地帯
- 11:36 駐車地着
標高差は約1000m 総時間5時間30分
朝はすがすがしい
ココまではよい天気。ドライブウェイ乗り上げ。900m付近ひたすら靴上ラッセル
疎林から~オープンに・・・怖い。ひたすら我慢のラッセル
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直下はガス
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山頂は厳冬期
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滑走は慎重に
エントリーポイントは雪屁と氷化
下が見えない・・・
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出てしまった~~雪崩た・・・・アセアセ
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極めてやばかったのは判っていたのですが、浅いから埋まるまでは無いかと・・・
一気に逃げ切るしかない
無事下山・・・さざれ石公園(国歌の中のさざれ石の起源らしいが・・・)
主人を待っててくれたのね・・・
今シーズンはなんとか厳冬期のこの雪の多い時期に課題とした伊吹山東面ルンゼ(山頂から一番近いライン)を滑走した。登りから靴ラッセルは想定外。しかし、昼までには降りるのを目標にノンストップラッセル。やはり単独で鍛えることも必要。しかし、滑走は単独でどうだか・・・
苦しいながらも4時間弱で山頂到達。視界は悪く、軽い冬型か北から風は強い。一刻も早く逃げ切りたいが・・
山頂からダイレクトに滑り込む。遠方からの偵察の一番目立つ大きなルンゼは実際はかなり向かって右寄り。山頂に近いルンゼから降りることとした。
雪屁を避けてサイドステップで一段上がって氷化斜面を慎重にエントリー。うっすらと新雪20cm。少しずれる。キット雪崩れるだろうが大きなのは出ないと踏む。しかし予想外の広大なオープン斜面であり、かなりビビる。直線的に攻めたいが、クラスト面に当たりスピードが出過ぎるため大周りーターン。5ターン目で後ろから雪崩が出た。早めに察知しレフトサイドへ逃げる。間一髪逃げ切った。乗ってしまったら50m下までは流されただろう。埋まるほどではないが・・・しかし雪崩末端ははるか下まで走っており。やはり、ただでは済まなかっただろう。あとはライトサイドへ大きくトラバースし樹林へ逃げ込むが、トラバース中にここでも目の前の斜面が次々切れて落ち始めるがエッジを効かせて、雪崩斜面の上へ上へとスキーを持ち上げ、何とかクリアー・・・生きた心地がしなかった瞬間だった・・・あとは樹林の中へ入ったがここも結構デロデロと雪崩れる・・・下部は相当重くなっており、上は雪で、下は少し雨だったのか。
とにかくあとは狭い樹林に逃げ込み大きく右へトラバースし、登路のラッセルを発見し、それに沿って降りる。夏道が出たところでスキーを担ぎホットと安心・・・・後は、スラックスに履き替え、午後の診察に間に合わすように車を飛ばす・・・・
危険を感じながらの滑走は肝が冷えた・・・・