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今年の残雪期は修行ばっかり・・・白山ワンデイ縦断(加賀禅定道:市ノ瀬~一里野) [山スキー]

【山名】白山2702m                                                【山域】白山山地                                                   【コース】市ノ瀬~別当出合~白山御前ヶ峰~七倉山~四塚山~加賀禅定道~奥長倉山[避難小屋]~長倉山~しかり場分岐~檜倉~駐車地~デポ車回収                                              【山行実施日】200905月05日(火)                                             【メンバー】カリスマ山スキーヤー:早川先生、操 潤                                                              【装備】操:Fischer Expedition 150cm 、ガルモントアドレナリン、ディアミール、                                  早川先生:フォルクルマウンテン、ガルモント、TLT                                   【天気】曇り~晴れ~曇り                                               【行動時間】13時間                                                           【累積標高差】約2800mGPS計測)                                          【水平移動距離】約30-31kmGPS計測)                                              【私的お勧め度】滑走快楽度★★★:景観★★★、登高難度:★★★                                       【山行(参考)コースタイム】 一里野駐車地:1:30、市ノ瀬:2:00、出発2:09、甚の助避難小屋5:45、御前ヶ峰山頂8:05、山頂直下発8:25、四塚山9:45、天池11:01、美女坂の頭11:24、奥長倉避難小屋12:14、長倉山13:03、しかり場分岐13:33、檜倉14:32、ゴンドラ山頂駅14:55、駐車地15:02デポ車回収市ノ瀬着16:00

天候・モチベーション・患者タイミング・・・など数々の障壁によって堕落気味のGW,運動不足はジムで補いながら仕事も半分でどんどん消化。このままジ・エンドか?と思っていた矢先、金沢カリスマ山スキーヤーYASUHIRIO先生より、5月5日に白山加賀禅定道ワンデイやりませんか!!とお誘い。地形図を見る限りでは危険地帯はないものの、かなりのロングコースにやや戸惑いながらも、行きますと!!体が、口が、・・・勝手に返答をしていた。一旦、職場に行き、さっそく病棟業務をサクッとこなし、装備の準備。当初は剣岳方面でも・・・と思っていたため、アイスバイル・補助ロープとう装備の大幅な軽量化に変更。夜、石川県側一里野スキー場下部待ち合わせ。岐阜を20:00に出撃。高速の断続的な渋滞が予想されたが、大周りで岐阜~東海北陸道~北陸道~金沢周りで現地着11:00。1時間ほど仮眠のような目をつむっていただけですが、準備をしながら休息。出発前にロングコース用にカロリー1000kcal以上を摂取。朝1:00準備。一里野に僕の車をデポ、市ノ瀬に向かう。ワンウェイでのロングには2台の車が必要だが、YASUHIRO先生は単独で自転車持ち込みを考えていたそうだが、それはさすがに大変ですよね・・・

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さて真っ暗の市ノ瀬をスキー+ブーツ背負いの重荷でスニーカー歩行。日常やら診療やら、うだうだおしゃべりをしながら、1時間15分で別当出合着。ここで少し休憩し登山道へ・・・

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標高1600付近でスキー装着。この後は山頂までしっかり雪が繋がる。途中で別山が朝日に輝き美しい。

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今日は太平洋側は雨予報だったが、中部~北陸:日本海側は意外に天気は持ちそう。しかし時折ガスが湧き、山頂には雲が取り巻き、また晴れる・・風もそこそこ強い。ここは怯んではいられない。絶対にこのロングツアーは成功させると誓う。(とにかく足をひっぱらないようにそれだけを心がけよう)

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順調に登り上げながら山頂直下では雪もかなり緩んできており東面の急斜面の雪を繋げて、御前ヶ峰山頂着。風はこの時は穏やか。周辺の見渡しも良い。しかし気圧は徐々に下がっておりこの先どこまで天候が持つかわ疑わしい。先を急ごう・・・・

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いい加減な解説は無視してください。じょうぜんどう・・→ ぜんじょうどう

山頂から一段下の雪をつないで滑走開始。一番高い雪面からまず私が先に滑走し動画をとろうとしたのですが・・・・!!逆光で液晶が見えず、狙ったターゲットが全く捕られられていなかったので、いきなり今日一番の滑走シーンを撮れずに申し訳ありませんでした。[もうやだ~(悲しい顔)]

適度に締まった急斜面もまずは無難に滑走し今度は、大汝が峰を左からトラバースで通過。次に七倉山を目指すが所々でハイマツ帯が出現するもスキーのままで突破を狙ったがなかなかうまくゆかず、板手持ちで登り返し、すこし夏道にもどり雪をつなぎ、何とか突破。ここまでは順調順調・・・・

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この周辺で、前後して、数名のつぼ足パーティーもやってくる。御前が峰方向から一里野に進むもの、逆に一里野からの避難小屋利用の白山登山者も多く、ここは、玄人には、なかなかの人気コースのようだ。スキーヤーはショートスキーの単独一名のみでほとんどが縦走・ピストンのつぼ足さんが多い。

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シールを装着し50mほど登り返す。そこは七倉山と思われるが、付近は真白なガスに包まれ方向が惑わされるので注意。コンパス、GPSでしっかり確認。ここからはしばらくはスキーでの豪快縦走滑走ができそうだ。ただし全体に傾斜が弱く、細かくアップダウンもあり、いかにうまくコースをとるかで疲労度が決まってくる。

振り返ると今来た稜線がなだらかに、大らかに、そして七倉山~四塚山が圧倒的に存在していた。左手は清浄ヶ原の広大な大雪原が素晴らしい。

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白山北部の景色を始めてみた私としては、始終感動しっぱなしであった。何度も振り返り小さくなる峰々に別れを告げる。おかげでなかなか前に進んでいなかったり・・・

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途中でつぼ足パーティーの女性の方が、”早川先生~~~””私は○○の○○で~~~す”と奇声をあげていた。まるで待っていたかのように追っかけ?女性の早川フリーク白山北部に登場!!これには正直驚いた。遠くに先行していった早川先生の代わりに”そうですよ~~!”と僕が答えておいた。さすが山の世界の顔の広さは相当なものだ。いや、内視鏡の世界でもすごいのです・・!!カリスマがカリスマたるゆえんだろう。

↓  実況です・・・

なだらかな稜線をうまくトラバースしながら、様々な景色を堪能。遥か眼下に見えている、百四丈滝は圧巻であった。滝壺の雪の状態がこの谷の積雪量を物語っている。

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その後は美女坂の頭付近でちょいとルートミスもあったが、早めに修正し、美女坂の急斜面を滑り、奥長倉避難小屋までスキー滑走。高度を下げると尾根筋は雪が断続的に切れ出し、さすがに、藪も出現するとスキー担ぎとなった。

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この先はまだまだ距離はあるが、この時はさすがにスキーの重さが嫌になった。ところが、しかり場分岐から先、かなりの距離雪が繋がっていそうな感じで、ここでもう一度スニーカーからスキー滑走に変更し標高差にして300m位の樹林滑走が堪能できた。このときは、さすがにスキーのありがたみを実感し満足感も味わった。この後は、もう一度スニーカーに足回りを変更し、スキー場に向けて一気に下降を続けるのみ。

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このコース加賀禅定道と言うだけにまさに修行の道であった。数メートル~数十メートルの単位でのアップダウンが次から次へと現れ、スキーが藪に引っかかったりして、かなりの粘りが必要。ただし雪の多い時期ならもう少しは楽になるであろう。

白山は別当側の快楽登・山恍惚滑走だけでなく、北面側の各種ロングコースを経験してこそ初めて白山のエキスパートになりうるのではないかと思いながら、この一日を振り返り、帰路を目指すのでした。帰りの運転はさすがに疲れました・・・・高速道路が混んでいなかったのは幸いであったが、何度も仮眠して、よたよた帰宅する”懲りないおじん”なのでありました・・・・・

今年のGWは前半こそは、各地好天に恵まれたようだが、後半戦は、はっきりいって天気予報ははっきりせず、不毛の期間だった方も多いと思います。私も当初は剣岳でもと考えていましたが、天候不順で高所に出かける勇気もない状態(もともとはGW は剣岳周辺の予定であったが、届け出無しに登ったら条例違反で逮捕もあり得ますね)で悶々としていたが、今日の山行を計画して、お誘いいただいた早川先生には感謝です。素晴らしい一日となりました。また機会があればよろしくお願いいたします。

白山・・・・前回行った、別山大平壁もそうであったが、まだまだ奥が深いエリアだと再認識しました。


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今年のGWは・・・・おっと突然のお誘い・・・・ [山スキー]

天候がいま一つはっきりせず、ニュースではETC割引きでの大渋滞!!との報道でさすがに長距離遠征は先が読めないので出掛ける気力もそがれて、悶々としている有様。しかし、病棟回診とタイヤ交換(さすがに、高所林道峠道以外はもういらないかな!スタッドレスは)と各種買い物を行っている。

現在、私は松任谷由実のベスト盤を聴きながらブログアップしているが、BGMでサーフ天国、スキー天国が流れている。昔は(若かりし頃は?)スキーはゲレンデ!しか知らなかったが、今では、ゲレンデスキーはスキーにあらずとまで言いきれてしまうほど、山スキー大好き人間となってしまった。ちょうど私が学生の頃は日本中はバブル真っ盛り~終焉の時期であった。町やスキー場やそれこそ、どこもかしこもから華やかな80年代ソングが流れてそれらの代表でもあるユーミン・山下達郎など時代を先取りするかのようなメロディ^ラインが流れまくっていた。ちょうど映画:私をスキーに連れてっての中の挿入歌の全てはこのユーミンの歌であった。(今ではボードを話題に持ってこないと変でしょうが・・)あの某鉄道会社系ハイクラススキー場を舞台にした華麗なシーンにあこがれて、学生の時はなかなかスキーに行き機会にも恵まれず、指をくわえて見ていたものだ。その後バブル崩壊とともにこれらのファッション系映画はすべて消えゆくこととなったのです。そしていま僕はあの時代では考えようがなかった超エグイ・泥くさい山スキーという世界を彷徨ってしまっておるわけです。

さてユーミンの歌の歌詞は独特な声と物語性のある内容により、聞くものを独自のユーミンワールドにいざなわせてくれる。もう30年近く前の歌でさえ、今聞いても新鮮味があり、時にはその時代の出来事を思い起こさせてくれる。こういうものが、永遠の定番となるのであろう。残念ながら最近の歌がファッションの一部になったようなビジュアル・ダンス・メロディーのメロディーラインには30年後に時代を象徴する歌となりえるものは果たしてあるのだろうか・・・・などと誰もが思うような、どうでもよいことを考えてしまう、GW後半なか日の午後のひと時です。ユーミンや達郎やサザンは季節によって極めてハイテンションな曲がある一方、実は悲しい別れや過去を振り返る曲の方が圧倒的に多いことを今、聞きながら感じてしまったのでした。一般的に人間は、戻らない過去を懐かしみまた後悔しそして振り切るかのように生きてゆく、そんな、懐古主義的な悲観的な生き物なのでしょうか???

あっ…たった今、懐古主義とは到底かけ離れた超前衛的・カリスマ山スキーヤーからお誘いのメールが入ってしまったので、断る理由が見つからない僕は心の中で一緒に行きたい反面、ついてゆけるかな?足を引っ張らないかな?と真剣に悩みながらも、ぜひご一緒させてください!!と返事をしているのでありました。現在エヴェレストへ高度順応中の相方と別居中の単独山スキーヤーの僕は、今からいそいそと準備を整えることとなったのです・・・・・・・・・・・・・・・かなりのロングコース・・・下部は雪は少ないし、アップダウンはかなりありそうだし・・・・・さあ、ついてゆけるかな?どうかな??不安だな!心配だな!!


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仕事は一段落ですが・・ [日常]

4月中旬からなかなか大変な患者様に恵まれて、充実させていただきましたが、おかげさまでお二人ともそこそこ元気な状態(もともと一人は寝たきり:Locked in syndromeですが)に回復した。さあ、GW戦線出撃可能か!と思っていたら、いきなり天候下降の予報と、高速道路軒並み大渋滞のニュースが流れさすがに東北・青森超ロング遠征がいきなり挫折の気配。モチベーションも全く上がらずこの精神状態で山に行っても、決して良い結果はもたらさせない。この辺が少し昔と変わったところかな?無理して突っ込むのは無謀という気もして今回のGWは山はなしでもよいかなと思っている。天候の巡り合わせを見て最後のワンチャンスに剣岳でもいければよいな・・・と

今は体調を整えて、ジムでのトレーニングを楽しもうか。


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がんばれババ様!! [お仕事!]

現在入院中の80歳代ババ様2名・・・・

一人は高度リュウマチでステロイド治療中。原因不明の感染性腸炎でショック状態。1週間頑張って何とか回復傾向。DIC(詳細は省く)による出血傾向もなくなり、点滴もどんどん減量可能。今日はしっかり話もできゼリーを食べさせてみたらペロッと食べてしまったではないか!これならもう食事も可能。夜から5分粥・きざみ食開始!!これも半分くらい食べてしまった。すごい回復力!!見習わなきゃこの生命力。つまらんことでくよくよ考えるようなことはバカバカしい・・・自分に少し元気を与えてくれたババ様!!メシル酸ナファモスタット(注射用フサン50 50mg)を持続点滴していたのでいきなりカリウムが8まで上昇していた!!やばい、点滴はすべてカリウムフリーへ変更・・・・・頼むぜ心室細動おこすなよ・・・でも元気に爆睡中。テント状T波も出現していない。カリメートとハイカリRF+ラシックスでカリウムを追い出しちまおう!

もう一人のババ様・・・・・

脳梗塞後遺症の半分寝たきり・・・・高度の低アルブミン血症で体から水が漏れるという異例の事態。アルブミンの点滴補給でどんどん改善。合計アルブミン使用は15バイアル。かなり大量であるが、ふつうは保険は通りませんので・・・・・・・・家族の理解もあり、自費で診療中。

今日はあれまで頑固だった高熱も一気に引いている。やはり中心静脈栄養カテーテルの感染だったか。かなり困難な位置からのIVH穿刺だったが、やった甲斐がありました!!バイタルも安定し、ばあちゃんたちは何となくGWは遠征してきなよ!ばあちゃんたちは大丈夫だから・・・!!!と言ってくれていると、自分的には理解しているのですが[晴れ]・・・・・・・・・・

では明日・明後日でもっと元気になっておくれ!!困難状態になればなるほど燃える性格なので、毎年GW前には必ず超重症さんがいるのでもう慣れてしまいました。一回だけ穂高山頂から携帯で呼び戻されて夜を徹して帰ったことがあったがあ、あれだけは勘弁してほしい・・・・・・・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

 


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